〜15人のアイドル達〜 (ページ12)

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第1章7話ページ12

優里視点
グルッペンと兄さんと3人で踊った後……僕らはデコステに来ていた。窓近くのテーブル席で僕はカフェラテとスコーン、兄さんがコーヒー、グルッペンがキャラメルマキアートとケーキを注文していた。グルッペンが注文していた時はちょっと笑ってしまった。
rn「…あんた意外と甘いもん食うのな。」
gr「何か文句でも？」
rn「いや、ちょっとおもろいな、と思って。」
gr「蹴り飛ばしたろか、お前。」
俺、こいつ、嫌い。そんなことを思いながら言い争いしていると、ふと兄さんが
tn「あんたら仲ええな。」
と呟いたもんだから、
rn、gr「「仲良くないわ、アホ！」」
って被った時はさすがに大爆笑された。そんなこんなで話していると注文していた物が届いて、それを食べているとグルッペンが、「早速本題だ。」って言ってきた。こいつのスイッチの切り替わり方よく分からん。
rn「…協力プレイ、だっけ？」
tn「凄い気になってたんだが、何すればいいの俺ら？」
gr「簡単に言うと俺の仲間になってほしい。」
rn「は？僕言ったよね。兄さん以外の奴に、｣
gr「隣を任せられるとは思っていない、だろ?」
rn「人のセリフとるな。」
tn「まあまあ落ち着け、で？仲間とは？」
gr「JNO上位20名が１ヶ月アイドル強化合宿に参加できて、その後のネットオーディションで一定数の票を獲得出来たら、あそこで活動させて貰えるって言うルールあったやろ。」
tn「せやな。」
gr「その一定数の票をお前らにとって欲しい。」
rn「つまり、あそこの事務所でデビューしろと言うことか。」
gr「まあそういうことだ。」
tn「交渉も何も、俺らそこが目標だから、あんたに頼まれなくてもやるが。」
gr「まあそうだろうと思っていたが、何しろあそこは魔境だからな。味方は増やしておいた方がいいだろ？」
tn「そりゃそうだけど。」
rn「ああ、何となく理解した。要はあの合宿でいい成績残せるように、情報共有出来るやつが欲しいから手伝えってことでしょ？｣
gr「察しが良くて助かる。」
なるほどね……確かにあの魔境乗り越えるには、僕と兄さんだけじゃキツいか。こいつ自身の腕はいいから、今後関わっても大丈夫そうだね。
rn「うーん…兄さんは？｣
tn「レインに合わせる。」
gr「即答かよ。」
rn「じゃあ交渉成立で。」
gr「いやお前もかい。」
こうして、うるさい仲間が加わった。
JNOまで残り1ヶ月。