迷い込んだ小さい子。 (ページ6)

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よんわ。ページ6

うらたぬきside

んー。お菓子たくさん買えたし、これでいいか！

茶色いレンガで出来た、とてもシンプルなお菓子屋さんで浦島坂田船の人数分…と言うより、沢山お菓子を買い終わったところだ。

なかなか良いものを選んだかな。
喜ぶかな〜。

ん？誰か、いる？

そこには、とても小さな女の子が切り株に座っていた。
きっと迷子だろうと思いつつ、うらたは声をかけた。

あ、女の子か。

「ねぇ、、君、どうしたの？迷子？」

声を掛けてよかったのか…？
迷子じゃなかったらどうしよう。

『えっ、と、あの、まぁ、えっと、はい…』

と渋々だが答えてくれた。

うらたはほっとしたのか、次々と話を進めた。

「そっか、じゃあ俺達の家に来る？」

うーん、誘ってどうしよう。
お菓子あげようかな。
志麻喜びそう。ショートだし。
まぁ、大丈夫だろう。

…なんと適当な答えだ…。
まぁ、うらたはこう見えて、割と几帳面だ。
何でもするっちゃするけど、たまにおっちょこちょいな部分も出てリスナー…こたぬきに可愛がられる。
そこがまた嬉しいみたいだ。

『えっと、あの、迷惑掛けちゃうし…お母さんがダメって言うし…』

まぁ、それはそうだろう。

…やっぱりそうか。
ダメだな。あ、お菓子で釣ってみよう。

「そっか…お菓子あるんだけどな。」

…はっ、とうとう言ってしまったではないか…。

『はっ…お菓子…行きます…』

あ、やっぱ来るんだ。
お腹空いてるのかな。
沢山食べて欲しいな。

やはりうらたは優しい。うらたは怒ると怖いが割と優しい場面もあったりするそこがまた、良い所なのだ。

「よし。決まり。じゃあついてきて。迷子にならないようにね。」

ほんとに、これでよかったのだろうか。