9 ページ9
それからまたベク君からカトクが来た。
ベク君いつ空いてるのヌナ
ベク君映画観に行こうよ〜
まさか本気で言ってるとは思わなかったから
びっくりした。
映画くらい見に行ってくれる人、たくさんいるだろうに。なんの気まぐれ？
ソニからソヨンさんの話を聞いてから
ベク君とはもう関わらないようにしようと思っていた。
ソヨンさんは私も大好きな先輩だし
本当に好きなら邪魔はしたくない。
うーんどうしよう…
A最近ちょっと忙しいんだよね
A他の子誘って?
ちょっと感じ悪い文章になってしまって
送ってから後悔。
でも返事はすぐに返ってきた。
ベク君え〜。じゃあいかない。
なに、なんて返せばいいのこれ。
既読しちゃったものの
予想外の返事が返ってきて戸惑う。
ていうか、じゃあいかない、ってなに？
私とじゃなきゃ行かないってこと？
自意識過剰かもしれないけど
ちょっと期待してしまう。
返事しようか考えて
でも、途中でソヨンさんの顔が浮かんできて、やめた。
別に会話を続ける必要はないもんね。
とは言ったものの
ベク君他の人、誘ったのかなーとか
そのあと気になって仕方がなかった。
なに、自分で言ったんじゃん。他誘ってって。
あーモヤモヤする。
次の日。
帰りに会社のロビーで
どうやら女の子とお喋りしているベク君を見つけた。
なるべく目を向けないように通り過ぎようとしたんだけど
『あ！Aヌナー！』
呼び止められてしまった。
え、ここでもその呼び方で呼んじゃうの？
あー、でも
ベク君にとってはみんなヌナなのか。
足を止めて目を向けると
キラキラした顔でこちらを見ているベク君
と、女の子。
お
珍しく年下っぽい。
じゃなくて。
女の子いるのに呼び止めるなー。
わかってないな〜。
そのままスタスタとこちらに向かってくるベク君。
「え、ねえ、いいの？あの子」
『あ、じゃあ俺帰るから！またね〜』
ベク君が手を振ると
恥ずかしそうに顔を赤くして振り返す女の子。
あ〜あれは完全に恋してるわ。
罪な男だ。ほんと。
『ヌナ帰るとこ？一緒に帰ろ！』
直接話すのはあの呑み会以来だけど
久しぶりに感じさせないこの慣れた感じは
さすがベク君だと思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2744人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ib(プロフ) - ジョンデジョンデ〜(ﾉ°∀°)ﾉ楽しみにしてます！ (2016年10月22日 23時) (
レス) id: 845933f176 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - このベクちゃん最高に良かった♪ヤキモチ妬くベクが可愛い！私はセフン大好きなのでセフンのお話も読みたいな (2016年10月22日 21時) (レス) id: 63c8ea50b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - このお話大好きなので番外編?続編?とても嬉しかったです(^^) (2016年10月22日 16時) (レス) id: 275b77c0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ジノ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！ (2016年9月5日 1時) (レス) id: eddcc7084e (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - あんにょんです(^^)わぁーい♪ﾍﾞｸだぁ(*´▽`)ﾉ更新、楽しみにしてます☆ (2016年8月5日 4時) (レス) id: a1999e4ac8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みなみ
| 作成日時：2016年8月5日 2時
