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『で、ヌナ。』
ベク君が真剣な顔で見つめてくるから
負けじと私も真剣な顔で見つめ返す。
このあとに聞かれることが
なんとなくわかってたから
照れ臭くて
気まずくて
とりあえず立ち上がる。
「の、飲み物…取ってくるね」
が、
ベク君に手を掴まれて、阻止された。
『はいストーップ』
そのままソファに戻されたかと思ったら
抱き上げられて、ベク君の膝の上に向かい合わせに座らされた。
「え、え」
近いし、恥ずかしいし、無理。
『ヌナ。
まだ返事聞いてないけど？』
「ねっ下ろして、お願い。」
『言わないと下ろさない』
自信満々に嬉しそうに笑うベク君。
答えなんて聞かなくても分かってるみたいに。
膝の上から降りようと試みるも、ベク君にがっちり背中をホールドされてて、逃げられない。
膝の上にいるから
いつも上にあるはずのベク君の顔が自分より下にあって、ベク君の上目遣いにさらにドキドキ。
「…」
『チューするよ？』
「わかったわかった！言うから！
わたしも…わたしもベク君が好き。」
恥ずかしすぎて、目を合わせられない。
こんな歳になって、
こんな照れ臭い告白するなんて思ってもみなかった。
チラッとベク君の顔を見ると
ベク君も顔が真っ赤になっている。
「ベク君、顔、真っ赤」
『うるさい』
そう言って私の口を塞ぐベク君。
結局言ってもチューするんじゃん。
さっきの触れるだけのキスとは違い、
だんだん深くなるキス。
ベク君の親指に下顎をグイッと下げられ
開いた隙間から忍び込む舌。
2人の舌の絡まる厭らしい音がシーンとした部屋に響いた。
しばらくしてバッと勢いよくベク君が私の体を引き剥がした。
長すぎるキスに酸素が足りず
ハァハァと肩で息をする。
『これ以上は、ダメ。
いま俺、酔ってるし、これ以上したら止められなくなる。勢いで、とかヤダし』
ベク君に腕を引っ張られて
ベク君の体に抱きつくように倒れこんだ。
ベク君が背中に手を回して
2人で抱き合うようにして、息を整える。
本当はもっとして欲しい
なんて思ってる私にも
まだアルコールが残ってるのかもしれない。
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ib(プロフ) - ジョンデジョンデ〜(ﾉ°∀°)ﾉ楽しみにしてます！ (2016年10月22日 23時) (
レス) id: 845933f176 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - このベクちゃん最高に良かった♪ヤキモチ妬くベクが可愛い！私はセフン大好きなのでセフンのお話も読みたいな (2016年10月22日 21時) (レス) id: 63c8ea50b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - このお話大好きなので番外編?続編?とても嬉しかったです(^^) (2016年10月22日 16時) (レス) id: 275b77c0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ジノ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！ (2016年9月5日 1時) (レス) id: eddcc7084e (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - あんにょんです(^^)わぁーい♪ﾍﾞｸだぁ(*´▽`)ﾉ更新、楽しみにしてます☆ (2016年8月5日 4時) (レス) id: a1999e4ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ
| 作成日時：2016年8月5日 2時
