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最後に一杯だけ、と思い
残っていたビールを飲んでいた時
『お姉さん、飲んでる？』
と、やけに近くで声が聞こえた。
私？と思い声の聞こえた方を向くと
あ。
確か…
「ベッキョン君？」
『え⁉俺の名前知ってる！嬉しい』
隣の部署のベッキョン君。
新卒で入ってきた新人で
子犬みたいな可愛い顔をした男の子。
私が他の部署の新人で知ってるのはベッキョン君だけ。
なぜ知ってるかというと
ベッキョン君がそれはもうお姉様方のお気に入りで
その名前は私の部署でも毎日飛び交っていた
いやでも覚えてしまったのだ。
『帰るところ？Aヌナ』
「うん」
初対面なのに
馴れ馴れしすぎる。
噂通りの男の子だと思った。
『え〜せっかく人気者の俺が来たんだよ？
こんなチャンスもう2度とないかも。
あと少しだけ飲もう？』
なんだこの子。
ていうか、仮にも私のが年上なのに
初対面からタメ口って。
『すみませーん！生２つ』
「ねえ、私飲むって言ってない」
『えーもう頼んじゃったもん』
てへ。みたいな顔して笑う。
あーお姉様方はこの感じにやられるのかな。
「人気者なんでしょ。
お姉様方待ってるからお酒持って行ってあげなよ」
本当に帰りたいんだって。
『お願い！1杯だけ〜』
手を合わせて上目遣いでお願いしてくる。
わー。
不本意にも可愛いと思ってしまった。
「本当に1杯で帰るからね」
観念して1杯だけ飲むことになった。
ほんのり赤くなってるベッキョン君を見ると
結構飲まされたのかもしれない。
新人だから当たり前だけど。
「ねえ、新人なのにこんなところにいていいの？」
『だってあっちにいても
飲まされるだけだし。
しかもヌナ、
お友達いなくなって寂しそうにしてたから』
ニカって笑って見せる。
「え、見てたの？」
『うん、つまんなそーに飲んでるな〜と思って見てた。』
見られてたと思うと急に恥ずかしくなった。
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ib(プロフ) - ジョンデジョンデ〜(ﾉ°∀°)ﾉ楽しみにしてます！ (2016年10月22日 23時) (
レス) id: 845933f176 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - このベクちゃん最高に良かった♪ヤキモチ妬くベクが可愛い！私はセフン大好きなのでセフンのお話も読みたいな (2016年10月22日 21時) (レス) id: 63c8ea50b2 (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - このお話大好きなので番外編?続編?とても嬉しかったです(^^) (2016年10月22日 16時) (レス) id: 275b77c0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ジノ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！ (2016年9月5日 1時) (レス) id: eddcc7084e (このIDを非表示/違反報告)
みほちん(プロフ) - あんにょんです(^^)わぁーい♪ﾍﾞｸだぁ(*´▽`)ﾉ更新、楽しみにしてます☆ (2016年8月5日 4時) (レス) id: a1999e4ac8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ
| 作成日時：2016年8月5日 2時
