送り狼にはならない 2 (玉藻)(現代パロ) ページ27
どれくらい寝ていたのだろう、突然の嘔吐感に苛まれ目を覚ました。周りに目も配らずトイレに直行すると便座を上げた途端に胃の中のものが逆流してきた。自分が何を食べたのかその便器を見て思い出す。これを食べてられていた頃は生きてたのか、とため息をついた。
先程よりは冴えた頭で夜風に当たろうと外にある喫煙所のベンチに向かうと長い髪を後ろでひとつに結った狐顔のイケメンすぎる先客が座っていた。
「…たまも先輩って、たばこ…すうんでふか？」
「吸わないですよ。君こそまだ二十にもなってないでしょう？」
自身の隣をトントンと叩いて座るように促しながら逆に質問を返してきた玉藻先輩。風に当たりに来たと言えばそうだろうと思った、と笑った。
「先輩が、おんなのこたち…とるから、飲まひゃれまひた」
呂律がまるで回らない。脳みそも回らない。私のせいにするな、と笑う玉藻先輩の顔を下から覗いてイケメンだ〜、と言うくらいには回っていない。
「…あまり男に向かってそんなこと言わない方がいい」
言われ慣れてる癖に、と思ったが口にすることはない。ニヤニヤとしながら先輩のご尊顔を眺めていると突然先輩の両手で顔を包まれる。夜風で冷えたのか、その手の温度が心地いい。顔に集まった熱が一気に解かされた。
「気持ちいいです」
「Aちゃんはもっと危機感を持った方がいい。私がいまキスしても声すらあげられないでしょう」
え、キス？私と玉藻先輩が？？？冷たいその手を持ってみる。少し眉間にシワがよっているその顔さえ様になるな、なんて感想が湧き出てきた。それにしてもこの手、冷たくて気持ちいい。
「先輩の手、つめたくていいですね」
「…本当にしますよ」
とは言っても頭が回らないのだから仕方がない。もう正直先輩が何を言っているのか単語はわかっても意味が理解できない。さながら現代文のようだ。
「理系だからわかんないです」
「私も理系です…ちょっと、寝ないでください。家まで送ってやるから起きなさい」
心地よくて思わず目を瞑ってしまう。玉藻先輩は私の脇の下に手を入れると無理やり立たせてきた。
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麻衣(プロフ) - またリクエストお願いします！ぬーべーの一目惚れ設定で最初はあしらう夢主だが最終的に恋仲になる感じを書いて欲しいです (9月17日 23時) (
レス) id: 95b948b8ab (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - リクエストありがとうございます。またまたリクエストお願いします。鵺野鳴介で夢主が妖怪に襲われて助ける話を描いて欲しいです！ (8月29日 19時) (レス) id: 95b948b8ab (このIDを非表示/違反報告)
アース(プロフ) - 麻衣さん» リクエストありがとうございました！鵺野先生との関係性に悩みましたがか、内容に入ってしまえば楽しく執筆出来ました😆またリクエストお待ちしております！ (8月27日 4時) (レス) id: c8585e79fa (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - またまたリクエストお願いします。鵺野鳴介で無理矢理は大丈夫ですか？ (8月19日 20時) (レス) id: 95b948b8ab (このIDを非表示/違反報告)
麻衣(プロフ) - アースさん» ありがとうございます！ (2022年3月4日 2時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アース | 作成日時：2021年8月29日 0時
