ドSな美女と王子達 (ページ6)

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新入り登場ページ6

『キャー！！！』

『山﨑くん！』

『かっこいい……王子様』

外が一層騒がしくなってきた

また1人やって来た

周平｢お！新入りだ！｣

周平がワクワクした表情で待ってる

「あの～四ノ宮さんって……」

今日の端っこからひょこっと顔だけ出して近くにいた子に聞いてる

『///////あ、あっちです』

顔を赤くして私を指さしてる

そこの女子

めちゃくちゃ照れてるやないか

おっと、将暉の関西弁が移った

賢人｢A！｣

私を見つけるや否や駆け寄ってきた

｢なんか用？｣

賢人｢相変わらずふてぶてしいな、これ！｣

ぶら下げられてるのは弁当

｢今日いるっけ？｣

賢人｢母さんに渡されたよ？忘れたからとか言ってたけど｣

うちの母親は仕事が忙しいから賢人のお母さんにいつも弁当を作ってもらっている

賢人のお母さんも私を娘のように可愛がってくれて私は山﨑家で育ったも同然だ

周平｢なに？2人とも出来てんの？｣

｢アホなのか、お前｣

周平｢A……アホはないっす。アホは｣

将暉｢アホて……｣

私の言葉にいつも将暉は笑ってくれる

蒼汰｢Aの幼馴染みでしょ？やっぱ見たことあると思った。サッカー部の子だよね？｣

蒼汰は中学も一緒で賢人を少しは知ってる

周平｢サッカー部とか女子にモテまくりじゃん！いいな～｣

賢人｢いや、そんなことはないです｣

謙遜してるけど、実際グラウンドには何十人も女子を集めてた張本人だ

｢弁当……｣

賢人の前に手を出した

賢人｢はい、どうぞ｣

｢ん。クラスはどう？｣

賢人｢うーん、普通？あ、なんか面白いやつ一人いたかな……｣

｢あ、そう。｣

周平｢それだけ！？｣

周平が身を乗り出して聞いてきた

｢なに？｣

将暉｢もっとあるやろ？こっちおいで、とかなんか色々やん？｣

｢あー…………別に？｣

賢人｢まあ、Aいっつもこれなんで。じゃあ｣

賢人は足早に教室を出て行った

周平｢王子様キャラが増えたな｣

｢女子は嬉しいだろうね｣

そんな話をしていると先生が入ってきた

『式が始まるから早く体育館行けよ～』

周平｢めんどせぇな～、サボっちゃおう｣

｢は？あれ、出席しないと単位落とすよ｣

一応学校行事は出てる

周平までひねくれたやつではない

将暉｢俺はどっちでもええわ｣

｢じゃあ出ろ｣

つかつかと教室を出て4人で体育館に向かった