ドSな美女と王子達 (ページ47)

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優柔不断ページ47

将暉｢ま、よう考えや。じゃ｣

周平｢じゃねばーい｣

蒼汰｢また明日｣

みんなと別れて眠ってるAが落ちないように歩いた

どう考えたって皆が言ってた事の意味がわからない

Aから離れていったのに俺のことが好きだとか、笑顔に出来るとかそんなこと言わてもわかるわけがない

自分はただただ好きでいてもたってもいられなくてあの時助けに行った

今は気持ちよさそうに背中で寝てる

本当に愛おしいと思った

Aの家の前を通ると人が居ない雰囲気を醸し出してて結局自分の家に連れて帰った

賢人｢ただいま｣

帰ると兄貴がたまたま玄関を通りがかった

兄｢おかえり。どうした？なんかあった？｣

賢人｢いや、階段から落ちたらしい｣

兄｢え！？大丈夫かよ！？｣

賢人｢しー！寝てるから静かにして｣

うるさかったみたいでAが俺の背中に顔を埋めた

兄｢悪い悪い｣

母｢あらやだ！早くベッドに連れてってあげて｣

賢人｢うん｣

家族みんなAを心配してて俺の部屋まで覗きに来た

賢人｢あっち行ってくれないかな？｣

兄｢ま、頑張れ｣

母｢賢人、素直にね｣

賢人｢……は？｣

ニヤニヤしてふたりが降りていった

自分のベッドに寝かせたのはいいけど、これじゃ自分が寝れない

かと言って母親も用意する素振りもなくて仲直りでもしろと言わんばかりだ

仲直りって……

喧嘩してるわけでもないんだけどな

着替えて気持ちよさそうに寝てるAを見た

綺麗な髪、肌、唇思わず撫でてる自分がいてびっくりした

でも愛おしくてたまらなくて思わずキスをしてしまった

賢人｢…………｣

少しするとAが起きた

｢………………なに？｣

賢人｢…………ごめん｣

しばらく沈黙が流れた

その時したから母さんの声がした

『ご飯よ！』

賢人｢はーい｣

｢……｣

立ち上がってAに手を差し出すとすんなり掴んで立ち上がった