ドSな美女と王子達 (ページ44)

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熱い季節ページ44

だんだん暖かくなってきてブレザーもいらないくらいだ

相変わらず1人で登校する朝

賢人とはあれっきり一緒に話してもない

結局その程度だったんだ

そう言い聞かせることしかできなかった

『A、おはよう』

｢あ、蒼汰。おはよ｣

蒼汰は今日も爽やかで周りも相変わらずって感じ

蒼汰｢今日一緒に帰らない？今日はバイトもないし｣

｢いいよ｣

テスト期間とあって昼前に終わるし了承した

下駄箱を開けると手紙は相変わらずで前よりも増してると思う

教室に行くまでに封筒の名前だけ一つ一つ確認していた

土屋太鳳

と書かれた文字をみて思わず手紙を睨みつけてしまった

蒼汰｢A、キツい顔してるから｣

教室に入って席について見せた

｢ん、ほら｣

そして手紙をヒラヒラとさせた

蒼汰｢懲りないね。危ないから貸してみ？｣

｢はい｣

開けてまたカッターが入ってたら怖いので蒼汰が女の子に傷はつけられないと言ってゆっくり開けだした

蒼汰｢大丈夫みたいだよ｣

蒼汰が確認して渡してくれた

｢……なんだこいつ｣

蒼汰｢なんだって？｣

｢ほら｣

［テスト終了後3棟三階の階段で待ってます］

蒼汰｢わっ、なにこれ？｣

周平｢どうしたのー？｣

｢お呼び出しされた｣

将暉｢モテモテやな～｣

蒼汰｢内容が違うよ。宣戦布告だよ｣

｢｢うそ！！｣｣

｢蒼汰、ごめん帰れない｣

蒼汰｢いや、待ってる。心配だから居させて｣

周平と将暉は話の内容がわかってなくてちんぷんかんぷんな顔をしていた

｢わかった｣

テストを３時間受けてから3棟三階に向かった

3棟三階と言えば人通りが全くなくて移動教室にしか使わない棟だ

こんなとこを選ぶなんて趣味が悪すぎる

周平｢なあなあ、どうしたの？｣

蒼汰｢俺もわかんないけどとりあえず隠れて待っとかないと何があるかわかんねえだろ？｣

将暉｢せやけど、隠れて待つ？｣

蒼汰｢じゃないと太鳳ちゃんに見つかる｣

３人は１階の空いていた教室に入って待っていてくれていた

『1人で来たんですね』

少し嘲笑うかの太鳳ちゃんがようにやってきた

｢で、なんなの？｣

太鳳｢あ、用ですか？さほど大したことないんですけどね｣

少しニヤニヤして小さいナイフを内ポケットから出した