ドSな美女と王子達 (ページ43)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:77,355 hit

モヤモヤページ43

一緒に帰ってきていつもは山﨑家に入ってご飯を食べるのがいつものパターンだ

だけどそんなこと何ヶ月もしてないから家の前で別れて私が家に入るまで送ってくれた

｢あれ、珍しい｣

帰るといい匂いがしててリビングには香織が座ってTVを観ていた

香織｢おかえり。撮影はどうだった？｣

｢賢人と一緒だった｣

香織｢そっかそっか！安心ね｣

嬉しそうに話してキッチンに向かってさっと夕飯を温めていた

香織｢なんか暗い顔してる｣

｢そんな珍しい？｣

香織｢うん。珍しい｣

2人でテーブルを囲って座った

｢ねぇ、私どうしたらいいと思う？｣

1口口に運ぶと大きな目をより一層見開いていた

香織｢……は？何言ってんの？｣

｢友達みたいな香織だから話すけどさ……｣

賢人にも家族にも関わらない、他人に戻ること

ストーカーにあってること

すべて洗いざらい話した

香織｢あんたさ、それでもいいの？そんなことで終わらせてあんたの気持ちってそんなもんだったんだ？｣

｢なにそれ……｣

香織｢家にはAと私の2人だから、Aは寂しい思いもしたと思う。でも賢人くん達と育ってきて家族のように迎え入れてくれた人達はどうするの？あんた恩を仇で返す気？｣

｢…………｣

香織｢あとね、ストーカーか。この間Aが寝たあと賢人くんが家に来たのよ。ストーカーのことだったのかな？わからないけど、もう一緒に居てやれないから守れないかもしれない。って謝りに来たの｣

｢……！！！｣

まさかそんなことしてるなんて気づかなかった

なに、守るって

香織｢男らしくなったよね、賢人くん。ほんと素敵な子になった！Aにはもったいないな｣

ニヤニヤして話してきた

｢勝手に言ってろ｣

香織｢それでも私の自慢の娘ですか～？？｣

｢うるさい｣

そそくさと味噌汁を飲んで洗い物をシンクに置くとすぐに自分の部屋に入った

親同士はいつもなにか1つ私達の仲をつついてくるところがある

さっさと風呂に入って早めに眠りについた