ドSな美女と王子達 (ページ41)

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気持ちは一途ページ41

数ヶ月前、突然Aは家を去った

それから会話もしなくなっていつの間にか他人のようになってしまった

生まれてからずっとAと居て一緒に育って来たのにこんなに他人のようになるなんて初めてだ

戸惑いと心配と寂しさしかなかった

そんな感情をふつふつと巡らせていた時、太鳳ちゃんはいつもよりもご機嫌で話しかけてきてた

ごめんね

俺の気持ちは昔から変わってないんだ

それでも懲りずに話してくる太鳳ちゃんに付き合いつつ日々を過ごしていると太鳳ちゃんはだんだん学校で孤立していった

『賢人～、ちょっとちょっとあれ！』

大志が声をかけてきて見てみろと言わんばかりの顔をした

賢人｢なにあれ｣

大志｢さあ、一悶着あったみたいだよ？｣

賢人｢一年？｣

大志｢えーっと……誰だっけあの子！賢人によく話しかけてくる子｣

賢人｢ああ、太鳳ちゃん？｣

大志｢そうそう！あの子と四ノ宮先輩なんかあったみたい｣

賢人｢え！？どこ！？A大丈夫なの？｣

大志｢どこって……いや、そこの購買で｣

賢人｢ちょっと行ってくる｣

大志｢ちょっと賢人！飯は！？｣

賢人｢あとで食う！｣

購買まで人をかき分けて行ってみると太鳳ちゃんの友達となんか話してた

大志｢ああ終わっちゃった感じ？｣

賢人｢みたいだな｣

Aが去っていったあと周囲がザワザワと話し出した

『本当に最低よね。あんなことするなんて』

「そうよ、四ノ宮先輩可哀想！」

『あの四ノ宮先輩に宣戦布告とか身の程知らずにも程があるよ』

賢人｢ねぇ、どういうこと？｣

近くにいた同級生の女子に声をかけた

『その……///////四ノ宮先輩、土屋さんになにかされたようで、友達に止められたんじゃないのかってゆう話してました』

賢人｢そう。ほかには？｣

『か、カッターナイフ…………送り付けたとかいう噂』

大志｢かかかか、か、カッター！！！！？？？？｣

賢人｢ちょっと大志うるさいから｣

『そのことみたいでしたよ？あとは購買にいた子がわかるかと……』

賢人｢そっか。ありがとう｣

ニコッとすると目の前の女子は顔を赤らめて走っていった