お別れ ページ34
母｢Aちゃん……｣
人に涙をほとんど見せない母さんがポロッと泣いた
賢人と兄ちゃんと同じように愛情を注いでくれたのは母さんと父さんだ
香織が居ない寂しさを忘れさせてくるくらいだった
私達のこの会話をすべて賢人が部屋の外からこっそり盗み聞きしていたなんて気づきもしなかった
｢ねぇ母さん｣
母｢なに？｣
｢愛してくれてありがとう｣
母｢今生の別れじゃあるまいし、今までもこれからもずーっとAちゃんは私の可愛い娘よ｣
｢ふふ。やっぱり母さん大好き｣
2人で食事の準備を済ませてテーブルに並べていると少し戸惑った表情で賢人が入ってきた
｢出来たよ｣
賢人｢わかった｣
母さんは私たちのことに関しては一切なにも話さなかった
お父さんも兄ちゃんも早く帰ってきて珍しく家族全員揃った
これが最後の晩餐なんだろう
皆ありがとう
こんなに温かい家族と過ごした17年間はかけがえのない思い出
｢ごちそうさまでした｣
洗い物をしようとしたとき賢人から声をかけられた
賢人｢A、勉強教えて｣
｢またかよ。でも洗い物あるから後で｣
母｢Aちゃん、今日は大丈夫よ！母さん一人で出来るから｣
｢いや、悪いよ｣
兄｢Aも大変だな。俺が変わる｣
｢いや、悪いって。兄ちゃんに教えてもらいなよ｣
賢人｢やだ、Aがいい｣
兄｢兄ちゃんショック……｣
｢まあまあ。仕方ない、チョコで交渉成立だ｣
賢人｢じゃじゃーん！｣
嬉しそうにチョコレートを出してきた
｢たまには気が利くんじゃない？｣
兄｢甘党にはついてけねぇわ｣
兄ちゃんは母さんの洗い物の手伝いを変わってくれた
｢さあ、やりますか｣
荷物を持って賢人の部屋に向かった
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ライカ - 三浦翔平さん入れて下さい！女子で、ジヨンを！ (2017年3月8日 23時) (
レス) id: 15e7e53f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：am. | 作成日時：2016年10月30日 13時
