保護体制 ページ30
御三家と私ぽかぽか陽気の中庭でジュースを飲んで楽しく話していた時だった
『あの……四ノ宮先輩……』
可愛らしい声で声をかけられて振り返ると太鳳ちゃんが立っていた
｢なに？｣
太鳳｢ここでは…………｣
｢…………｣
立ち上がって校舎の影で話すことになった
周平｢どんな話かな？｣
蒼汰｢女子の会話に首突っ込まない｣
少し内気そうな表情の太鳳ちゃんを見ていると少しイライラしてくる
｢どうしたの？賢人のこと？｣
太鳳｢…………れてください｣
｢は？｣
こんな子からこの言葉が出るなんてびっくりした
太鳳｢あの…………離れてください。賢人くんから｣
｢はい？｣
太鳳｢私、賢人のこと…………その…………｣
｢好きだから離れろってこと｣
太鳳｢そうです。｣
｢そう。話はそれだけ？｣
太鳳｢……え？｣
太鳳ちゃんは拍子抜けした顔をしていた
｢賢人のこと好きなんでしょ？で、隣にいる私が鬱陶しくなった。そういうこと？じゃあ、これ。あんたの仕業？｣
手紙の中に入れこまれたカッターナイフの刃を渡した
太鳳｢………………それは｣
｢可愛い顔してよくやるよね。すごいよ。その勇気に感心。そこまでして賢人といたいんだ｣
太鳳｢…………｣
手紙をぎゅっと握りつぶして下を向いていた
｢あのさ、1つ言っていい？｣
太鳳｢……｣
｢こんなことして勝とうなんて無理な話なんだよ。卑怯なやり方して勝つなんて絶対無理だからね。正々堂々と来なよ｣
太鳳｢っ！！……｣
｢じゃ、それだけ｣
やっともやもやが1つなくなった
｢あ、そうそう。それで賢人のこと傷つけてみ？私があんたを傷つけるから｣
怖い笑みを浮かべて帰ろうとした時だった
『A、どうしたの？』
｢美玲先輩、タイミング良すぎ｣
通りがかった先輩に声をかけられた
美玲｢だって、聞こえちゃったんだもん〜｣
｢世の中恐ろしくなってきましたね｣
美玲｢私の可愛いAに仕掛けるとは……。｣
｢そのようですね｣
美玲｢なんかあったらすぐに言うんだよ？｣
｢ありがとうございます｣
それだけ言って先輩の元から去った
周平｢告白されちゃった？｣
｢あながち間違いではないな｣
皆が意味深な顔をしていたけど多くを語らずに黙った
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ライカ - 三浦翔平さん入れて下さい！女子で、ジヨンを！ (2017年3月8日 23時) (
レス) id: 15e7e53f7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：am. | 作成日時：2016年10月30日 13時
