ドSな美女と王子達 (ページ22)

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アンハッピーページ22

結局放課後になるまで賢人と仲直りはできなかった

今日は珍しく皆が予定があるようで正門の前でバラバラになった

周平｢Aはさ、どうなの？｣

｢なにが？｣

途中まで帰りが一緒の周平と帰ることにした

周平｢だって何年も一緒に帰ってたわけだしさ｣

｢あー、別に。｣

周平｢またまた～、強がっちゃって。可愛い｣

ニヤニヤしながら歩く周平を横目で見た

｢ニヤニヤすんな。｣

周平｢感情が顔に出やすいんですー｣

｢あっそ。｣

周平｢ねぇねぇ、お茶しなーい？｣

｢いいよ｣

いつも行くカフェに入ってお茶をすることにした

今日は窓際の席

周平｢おっ！グッドタイミング｣

周平が指さした先には賢人と太鳳ちゃん

賢人は猫被りな表情してる

あいつ、演技だけはピカイチだからな

でもふとした仕草で演技だと気づく

あ、ほら口触った

次は耳を触った

周平｢いい感じじゃん～｣

ニヤニヤして2人を眺めてるこのバカ

｢なにが。あれ、賢人の演技｣

周平｢嘘！！！！？？？？｣

周平がびっくりして窓に張り付いて賢人を見てる

ちらっと賢人がこちらを見てびっくりしてる

｢はは。バレバレ｣

ヒラヒラと手を振ってみた

少し恥ずかしそうな顔をしてそっぽ向かれた

周平｢演技派だな、おい｣

｢ああいうの昔から上手いんだよ｣

出されたコーヒーをチュッと飲んだ

それにしても二人の姿見た時のどこか苦しくなる気持ちはなんだったんだろう

初めて違う道を選んだからかな

それとも弟が離れていくと思ったからなのかな

わけがわからなくて少し苦いコーヒーを飲んだ