【stpr】桃のゼリー【桃】

第１０桃 【もっと知りたい】 ページ11

ガタッと来音が椅子を立ち私に寄る




えっと…「推し」…推しってアレだよね、誰が好きとか応援したいとかだよね




恋愛的で好きなのはリアコ？だっけ…じゃあ…




『さ、さとみさんかな…』




来音「そうなんだ〜！良いよねさとみくん！私はころちゃん推し！」




やっと来音が椅子に座り直す




ちょっと反らしていた身体を戻して、またコーヒーを飲んだ




来音「っていうか、なんか偉いねっ！」




『…ん？何が？』




来音「『さとみさん』って呼んでるの、私の周りは皆「さとみくん」か「さーくん」って呼んでるから、偉い？珍しい？なんか良い！」




「さとみくん」「さーくん」…そんな可愛らしい呼び方が…




私には無理だな…




来音「さとみくんってころちゃんと公式ペアって知ってた？」




『え…知らなかった』




『本当に新規だから…』と言うと、来音は嬉しそうに色々と教えてくれた




ころんくんの良い所もだけど、さとみさんの良い所も教えてくれた




「自分の推しの公式ペアも追いかけちゃうんだよね〜」と言いながら来音は話してた




まぁ知らんくても良かった情報もあったけど、さとみさんは優しくてかっこよくて、歌もゲームも上手くて、でもちょっと変○で…




なんか…もっと知りたくなったな…




来音「あっ…休憩終わりだ…ごめんねワーワー話しちゃって…」




『ううん！寧ろありがとう、色々教えてくれて』




私達は仲良く仕事に戻った




なんかすとぷりは勿論、さとみさんの事を知ってる人がいるって分かると、心がポカポカとした




ーーーーー
ウィーン…




ピュル〜




『あぁ…寒いっ！』




今日もちょっと遅くまで仕事しちゃった…




いつもの様に帰り道を歩いていると、歩道を跨いだ先にあのコンビニが見えた




私は横断歩道を渡った、お腹は空いてないのにコンビニに入った




ーーーーー
ゼリーコーナーを見て肩が落ちた気がした




どんなに辺りをキョロキョロしてもいない…




ゼリーはあったから今日も手に取りレジにならんだ




お金をジャラジャラと出し、お会計して貰ってる間も店内を見回していた




…………！




私何してるの…!?




定員さん「お品物とレシートになります」




『どうもっ!!!』




私は慌ててコンビニから出る




そのまま自宅に向かってまっしぐらに走った




ーーーーー
ガチャ！バタンッ！




『はぁ…はぁ…』




私なんで…




さとみさんを探してたんだろう…

第１１桃 【腕時計】→←第９桃 【すとぷりすなー】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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