【stpr】Mafia Princess 【紫】

Episode７【酔い】 ページ9

……………顔が良いから、これだけで皆惚れちゃうんだろうな




『はいはいありがとう』




ーーーーー
それからちょっと3人で話してると、ケーキを食べ終わってしまった




ちょうど良いから戻ろ…さとみくんはまだ残るでしょ




『マスター御馳走様でした、おいでころん』




私はそそくさと席を立ち、エレベーターに向かった




そしてエレベーターのボタンを押した




ころん「ちょっと待って、待って！」




グラスに残ったカクテルをグイッと全部飲み、私の隣に来るころん




ちょうどエレベーターが来て、さとみくんに手を振った




ころんがB1を押してエレベーターが動く




ころん「うぅ…やっば…酔ったかも…」




ゴンッと壁に頭を寄りかけて、目をキュッと瞑るころん




『そんな飲んでなかったじゃん』




強がって飲むからでしょ…本当は酔いやすいのに




ころん「最後のイッキで来た、Aのせい…急かすから」




『ごめんあそばせ』




チーン…




丁度良く開いたエレベーターから出ようとした…




けど…




ガシッ




ころん「許さないよ…」




ドンッ！




耳元で囁かれ、エレベーターに両腕を押し付けられる




嘘でしょ…酔いすぎじゃない…!?




顔も真っ赤で息が荒いころん、酔うとめんどくさいって言ったけど、こういうめんどくさいじゃない…




チーン…




あっ…




エレベーターは時間が経って扉が閉まってしまった




この状態のころんと二人きりはヤバイ




純真無垢な私が襲われるっ!!




『ちょっところん、離して…！』




ころん「やだ…」




「やだ…」!?




本当にどうしたのころん!!




私が必死に抵抗していると、ゆっくりころんの顔が首元に近付いてくる




その時…




チーン…




エレベーターの扉が開いた




私達の視線の先には…




るぅと「何やってるんですか？」




『るぅとっ!!!』




ドンッ…！




ころん「痛っ…！」




ころんの胸を押してエレベーターを出る、そしてそのままるぅとの後ろに回って背中側の服を掴んだ




るぅとはチラッと私を見てから、ころんを見た




るぅと「酔ってるとはいえ、ボスのレディを襲うなんて…命知らずですね」




ころん「別にそんなんじゃないし…！」




るぅと「まぁ良いです、さとみくんの所にでも行ってください」




ころん「はぁ？何言って…」




チーン…




ころんが言葉を言い終わる前に、エレベーターが閉まって上に上がって行った

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