Episode２１【侵入者】 ページ23
だからるぅとは莉犬が私の隣にいる事が分かる
ボス「じゃあころちゃんから莉犬くんに変更で良いね」
『はい』
「伝えておくよ」とボスとの通信が切れる
『行くよ』
莉犬「あっ待って！」
私たちは応接間から出た
ーーーーー
廊下の突き当たりを右に曲がり、手前から３つ目の部屋
莉犬「ここ？」
『うん』
黒い手袋をつけながら返事をし、社長室のドアノブに手を伸ばす
ガチャガチャ
やっぱり鍵かかってるよね…
『開けて』
莉犬「あっうん、分かった」
私が扉の前から離れると、同じ手袋を付けた莉犬がしゃがむ
そして右側の髪を留めていたヘアピンを外して、2本でカチャカチャとし始めた
莉犬はピッキングが得意
ころんも私も出来るけど、莉犬は早い
こんなに焦るとは思ってなかったのに…
全部アイツのせい…
カチャ
莉犬「開いたよ」
『ありがとう』
お礼を伝えてから扉を開けてデスクに寄る
うわ…煙草臭い…
デスクの上は意外にも片付いていた
カチッ
スタンドライトの電気をつけてUSBを探す
ガサゴソ…ガサゴソ…
莉犬「無い？」
『うん…引き出しかな…？』
椅子を引いてしゃがみながら引き出しの中を見る
莉犬「鍵ついてるのある…？」
『それが無いの…』
私はデスクから離れて部屋の中を回る
莉犬も別でUSBを探してくれる
ツー…！ピー…！
A/莉「ッ…！」
何…⁉
急に通信機からノイズと耳鳴りが混ざったような音が聞こえて来る
「…に…て…作…は…敗だ…！」
この声…
『るぅと⁉どうしたの⁉』
るぅと「……がそっ…向……てる！」
『聞こえないよ…！るぅ…』
るぅと「逃げろ‼‼」
ブチッ
『‼』
灰羽「何をお探しかな…？奥さん…」
耳から通信機の感覚が無くなる
ゆっくり振り向けば、見えてくるのは…
笑う男の顔だった
ガツンッ‼
『ヴッ…‼』
頭に響いた野太く重い音と、爪の先まで痺れる痛感
私は全身の力を失い床に崩れ落ちる
莉犬「A‼‼」
薄れゆく意識の中、私の元へ駆け寄ろうとする莉犬の姿が見える
来ちゃ…ダメ…
その意思は言葉にすることが出来なくて、莉犬には伝わらなかった
ガツンッ‼
莉犬「ヴッ！」
私の前で倒れる莉犬、その姿を見て私は目を閉じた
Episode２２【危機】→←Episode２０【お姫様とボス】
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alice rose(プロフ) - まっちゃ。さん» ありがとうございます！かっこいいなーくんたちを書けれて私も楽しかったです！これからも頑張ります！(●´ω｀●) (2021年6月6日 21時) (
レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ。(プロフ) - 遅れました汗完結おめでとうございます！全員かっこよすぎてもう…！！これからもがんばってください！ (2021年6月6日 21時) (レス) id: 54ff6d8d55 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 星奈さん» ありがとうー！ずっと読んでてくれて嬉しいよ！(●´ω｀●) (2021年6月5日 18時) (レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
星奈(プロフ) - alice roseさん» おめでとうー！よかったよ！ (2021年6月5日 18時) (レス) id: 91cc59a311 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 緋桜ひよ子さん» 本当ですか！？他の作品も見て下さって…本当に嬉しいです、こちらこそありがとうございますm(_ _)m (2021年6月5日 16時) (レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：alice rose x他1人 | 作成日時：2021年2月19日 17時
