【stpr】彦星の裏切り 【赤】

２４話 【気のせい】 ページ26

るぅとくんがそう言うと、ソファーに座っていたメンバーの皆が驚いたようにこっちを見た




こ/ジ/さ「Aちゃん!?」




『あぁはい！皆久しぶり…！』




小さく手を振る




ジェルくん達は笑顔で「久しぶり」と手を上げて、ころちゃんはソファーに腕をかけながら「お久〜！」と笑った




凄い懐かしい…メンバーの皆と会うのこんなに久しぶりだっけ？




なーくん「あれ？莉犬くんは!?」




……！




急になーくんがキョロキョロしながら言う




確かにいない




ころちゃん「あぁ〜莉犬くんならコンビニ行ったよ」




ころちゃんがなーくんの方を向きながら言った




なーくん「そっか〜、まぁAちゃん入って」




なーくんが部屋に入りながら言う




『お邪魔します』




会釈しながら皆が座るソファーの側に立つ




ソファーに座るのもぎこちなくて、そのまま立っていた




るぅとくん「Aちゃん、立っていないで座って下さい！」




するとるぅとくんは私の手を握りソファーの方に引いた




ガチャ…




…？




ソファーに座る前に部屋の扉が開いた




なーくん「おっ！莉犬くんお帰り〜！」




莉犬くん…




私はゆっくり振り返った、そしてビニール袋片手の莉犬くんと目が合う




キュ…




……？るぅとくん？




突然るぅとくんが握る手の力を少し強めた




ドサッ！



…！袋の落ちる音？




疑問に思ってまた扉の方を向いた




ギュッ!!!




な/る/こ/ジ/さ「!!!?」




『えっ…？』




何これ…何この温もり…私今…




莉犬くん「会いたかった…会いたかったよA…！」




莉犬くんに抱きしめられてる…？




莉犬くんは無言で首元に顔を埋めている




ちょっとすると顔を上げて私の顔を見た




莉犬くん「どうしたの？何で此処に？」




『あぁ…えっと…』




莉犬くんはずっと笑顔だ…何で…？




なーくん「Aちゃんに俺がお仕事の依頼をしたんだよ、さっきまで会議してて「折角だから」って俺が連れてきちゃった」




ニコッと笑いながら莉犬くんに説明するなーくん




説明を聞くと、私を見つめながら「しばらくはずっと会えるの!?」と笑顔で言った




そんなに喜んでくれるの…？




何でよ…期待しちゃうじゃん…勘違いしちゃうじゃん…自惚れちゃうじゃん…




莉犬くん「嬉しい…A…」




莉犬くんはまた私を抱きしめた




でも…もしかしたら…莉犬くんは…

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