婚約者が浮気したけど面白そうなので見守ります【五条悟】

浮気が12回 ページ19

.


過去編です！五条がAさんに惚れた時の話を書こうか迷ってます……


＿＿＿＿



まだ私が京都校の学生だった頃
ある男に恋をした
名前は伏黒甚爾＿恵君の実の父親だった



＿＿＿＿＿＿



(最っ悪っっ！！)



呪詛師に色仕掛けをして情報を聞き出す
いつもの私なら難なくこなせる仕事だった
けど生憎、相手が一枚上手で路地裏に連れていかれた



「へぇ、学生の割にいい体してんじゃねーか」



『離して貰えませんか？』



体術は苦手で男女の差もあり背後を取られて押し倒されかけた



そこを助けてくれたのが甚爾さん
丁度私といた呪詛師がターゲットだったらしく一発こめかみを撃って死んだことを確認して去ろうとしていた


『あの！ありがとう、ございました』



甚「あ？テメェを助けたつもりなんざねぇよ」



『じゃあせめてお礼をさせて下さい』



自慢ではないが私は高専時代から女の体つきをしていた
顔も整っていたから色仕掛けの仕事をしていたし、どんな男も私を見ると雄になった
今回もカラダでお礼しよう。と考えていた私に男は言った



甚「ガキに興味なんかねぇよ」



(は？今なんて…)



男は本当に私に興味が無さそうだった
今思えば当たり前だろ。って思うけど当時のバカな私にはどうして断られたのか分からなかった



甚「何考えてんのか知らねぇが、抱いても面白くなさそうな女なんざ願い下げだ」




(そっか……興味無いんだ)



きっとこの人を世間ではろくでなしだとかクズとかいうんだろうけど私はこれ以上無いくらいいい男だと思った



『ならっ、、名前教えてください！』



結局、名前を聞いても教えてくれなかった



その後高専に戻ってすぐに術師、呪詛師を調べた
探しだして3時間。あの人を見つけた(ルートは秘密♡)
それからあの人＿甚爾さんが"術師殺し"といわれてるとこ、禪院家の人であったことを知った



それと同時に私は甚爾さんに頻繁に会いに行った
最初は面倒くさがっていたものの最後には話を聞いてくれるようになった



そして子供が居ること(隠してたけど)、案外一途だということを知った
その人の話をしてる時の顔は羨ましいくらい優しかった



『ねえ、甚爾さん。あのとき私に興味無いって言ってくれてありがとう』



甚「なんの事だ」



男は自分の体にしか興味が無いと思っていた
実際、親戚ですら私をそういう目で見る
半分自暴自棄だった私を救ってくれた甚爾さんを好きになった

新作→←浮気が11回(訂正あり)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す