最大の愛を君に【黒川イザナ】 (ページ10)

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十話ページ10

.夢主side

学校でのゴタゴタから早2年、イザナが友達(？)を連れてきた
その子はオッドアイで額から左頬にかけて大きな傷跡があった

『おかえりイザナ、その子は？』
イ｢こいつは…俺の友達。…しばらく家に泊めていい？｣
『それは全然いいよ。親御さ……まあとりあえず上がろうか』

本当はどこに住んでるとか親の許可が出てるのかとか大人として、親としてちゃんと聞いた方がいいのかもしれない。けど悲しげに揺れるオッドアイを見ると昔の自分を思い出してしまって何も言えなくなった

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家にイザナの友達＿＿鶴蝶くんが家に来てから一週間が経った
幸い、学校は夏休みで登校する必要が無いから何の不自由もなく過ごしている
イザナから聞いた話だと彼は小学二年生で公園で1人で遊んでいるところにイザナが声をかけたそう。遊ぶうちに仲良くなり主従関係が生まれたらしい。現代の友達関係は複雑だ←

この2年でイザナは少しヤンチャになった
元々喧嘩が強いのは知っていたが最近は中学生から目をつけられても追い返せるくらい力をつけたらしい
イザナは隠せていると思っているかもしれないけどイザナの行動や人間関係は筒抜けだった

鶴｢あの、オレ、邪魔ですよね…｣
『え？』
鶴｢オレの親は事故で死んじゃって、、それで一人でいたらイザナが声掛けてくれて、そしたらうちに来いって……｣
『そうだったのか』

無駄に広いこの家は私たち2人だけだとあまりにも静かだった
私が家を空けている間イザナは一人でこの静かな家で私を待っている。

『鶴蝶くん。私は君を邪魔だとは少しも思わない。ここは広いから2人で住むには寂しいんだ。もし君が良ければ私達の家族にならないかな？』
鶴｢っ、……｣
『お母さんやお父さんの事を忘れろとなんて一切思わない。ただ君の第2の家族になりたいんだ』

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すみません、失踪しておりました