最大の愛を君に【黒川イザナ】 (ページ5)

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五話ページ5

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イザナside

お母さんと家族になって3ヶ月が経った

この3ヶ月で分かったことはお母さんは料理が苦手で朝が弱いってこと
仕事は10時くらいに出かけて遅くても21時には帰ってくる

お母さんは学校に行くことを強制しない
勉強は家で出来るし行きたくないなら行かなくていいって言う
だからお母さんが仕事の時は俺が家のことをする

全部はお母さんに褒めて欲しいから

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『ただいまー』

20時になってお母さんが帰ってきた
どんな仕事をしてるのかは知らない

イ「おかえり！ご飯出来てるよ！」

『いつもありがとう、イザナ』

頭をゆるりと撫でられる
それだけで頑張った甲斐があったって思う

二人でゆっくり夜ご飯を食べる
最初の頃に比べて料理は上手くなったと思う

『うん、おいしい』

(この人と家族になれて良かった)

そう思わずにはいられなかった

＿＿＿＿＿

『学校に行きたい？』

イ「うん、」

食器を片付けて向き合う

本当は学校なんてどうでもいい、けど学校に行かないと将来いい仕事に就けないってテレビで言ってた

俺はお母さんに恩返しがしたい
その為にはお俺が金を稼いで楽をさせたい

『学校に行くのは全然いいけど、勉強は大丈夫なの？』

イ「一応6年生までの問題は解けるよ」

『そっか、なら明日は休みだからランドセル見に行こうか』

イ「うん！」

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夢主side

突然イザナが学校に行きたいと言い始めた
正直言って行かせたくなかった
勉強は独学でも出来るしこの子と離れるのは耐え難い

けどイザナがここまで言うから私はイザナの意志を尊重した

諸々の手続きが終わって今日はいよいよイザナが初めて学校に行く日

『イザナ、そろそろ学校に着くけど緊張してない？』

イ「全然大丈夫だよ！」

学校という未知の世界にイザナは目を輝かせている

(バチくそ可愛い)

未だに慣れないイザナの可愛さに悩殺されながらも私はイザナを学校に送り届けた

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仕事から帰って真っ先にイザナのところに向かう

『イザナ、学校はどうだった』

イ「えっと、色々な人が声かけてくれた！」

どうやらイザナを学校に行かせたのは正解だったらしい
私以外の人と関わってこれから成長していくイザナを見るのを楽しみに思う反面、少し寂しく思うのは秘密

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作者的にイザナ君はやればなんでも出来る子だと思ってます
忠誠心とか依存心強そう