白い尾とあなたへ

あなたの匂い sm ページ29

るあさんリクエスト勘違いしちゃう彼 sm
ありがとうございます!

sm「」 夢主『』 お店の人〔〕

さて、そろそろバレンタイン。
私は彼氏であるスマイルに何を渡すか考えていた。
もちろんチョコも渡すつもりだが、あんまりお菓子作りが得意では無いのでいつも市販のもの。それじゃあ味気ないし、何か残るものをあげたいと思ったのだ。
ふと部屋に置いてある彼のパーカーに目をやる。何となく、ぎゅっと抱き締めてみた。スマイルの匂い。
『あ、香水?』
そうだ、香水なんていいんじゃない?だって彼は香水なんて持ってないし、香水なら長持ちする。お互いが好きそうな匂いを選べば、幸せ盛りだくさんでは?

早速香水を買いに行こうとスマイルに連絡をする。

LINE
『撮影お疲れ様〜、ちょっとお出かけしてくるから、帰った時いないかもしれない!』
「わかった」
『ご飯までには帰るからね』
「わかった」

これでよし。素っ気ない返事だけど、返信は早い。彼の性格なんてわかってるから大丈夫。

〔どうですか?こちら少しお試ししてみますか?〕
『えっと、こっちとこっちを嗅がせてもらっても良いですか?』
〔かしこまりました。こちらのガーゼに吹きかけましたので、お確かめ下さい〕
お高めのブランドのお店、少し緊張する。2択まで絞ってお店に来たから、狙い通り香りを確かめる。グリーン系かウッディ系の香り。
彼のことを想像して、似合うのはどちらか考える。グリーン系も好きだけれど、彼に合うのはウッディ系な気がする。
『あの、こっちでお願いします。プレゼントで』
〔かしこまりました包装致します。…お待たせしました。〕
『ありがとうございました』
〔お客様、ぜひ今日はこちらのグリーン系の香りを付けていかれてはいかがでしょうか？こちらもとても良い香りですよ〕
あ、もう一個の方。うーん、確かにいい匂いだし良いかも?
『お願いします』
〔では失礼します〕
『ありがとうございました』
〔またお待ちしております〕

続きます

1⇒→←すのぼ kn

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す