白い尾とあなたへ

君と音楽と内緒 shk ページ21

元々音楽が好きで、時給もいいからという理由で始めた音楽スタジオのバイト。うちの学校はバイト禁止なんだけど、スタジオに来る人なんて、学校の知り合いにはいないから、結構安心して働いてる。受付して掃除して、点検して、、、。なんだかんだ楽しくやってる。チャラい見た目の人が来るとちょっとこわいけど。

「すみませーん」
『はい、ご予約はされてますか？』
「18:00から2時間予約の、、あ、Aじゃん。」
『え？あ。』

受付に人が来たから対応をする。予約表を見ていたからお客さんの顔を見ていなかった。名前を呼ばれて弾けるように顔を見る。同じクラスのシャークんだった。
まずい。

「ここでバイトしてんの？」
『内緒ね?』
「まあ、言うメリットないだろ。」
『ありがとう。、、、ピアノ以外も楽器するんだ。』
「ああ。まあ、、最近ちょっとドラム練習してる。」
『いいじゃーん。じゃ、Eスタジオです。突き当たり右。時間の5分前には退出お願いします』
「どーも。」

2時間予約って言ってたな。私がバイト上がるのは1時間半後。帰りの受付は店長にまかせよう。



店長「Aさん、そろそろあがるよね？もうあがっていいよ。さっき来てたEのとこのお友達、合流してくれば？」
『じゃああがりますね、ありがとうございます。Eは、、気が向いたら行きますね』

シャークんとは特別仲が良いわけじゃないからな。普通に話す友達って感じ。でも、ドラム叩いてる彼に興味はある。

続きます

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