わんだふるでいず (ページ7)

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可愛い彼女ページ7

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松村side

「…A？そろそろ行かないとでしょ？」

「んー」

「ほら、遅れちゃうよ？」

「んんー」

朝一緒に起きて、ご飯を食べて、仕事に行く準備をする。

早めに準備が終われば、買ったばっかりのソファで2人してちょっとだけゆっくりする

そこまではいつも通りだったのに

俺より先に出ないといけない彼女が渋り出した。

まぁ、理由は分かってるんだけど

「私も宮城行きたい」

「仕事あるでしょ？」

「私今年SixTONESのライブ見てない」

「毎年見に来てくれてたもんね」

今年は退所した後だったから、見学の名目で見に行くのがなんだか居心地悪かったらしい

「あと…」

「ん？」

「…さみしい」

ギューって俺の服を掴んでて小さな声で言うA。

お互い仕事だから、仕方ないってのは分かってるみたいで

そんな遠慮気味な態度すら可愛いのはほんとずるいと思う

それでも、時間は止まってくれないし
ほんとにそろそろ家を出なければAは遅刻してしまう

その事をAは分かってるから

はぁと大きくため息をついてノロノロとソファから立ち上がる

そんな彼女の背中にくっついて一緒に玄関先まで行く

離れたくないのは俺も一緒

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