近づかないで！！！！

＊ ページ5

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メイクを直して移動まで少しの時間を持て余していると





「きぃちゃん！」





とまた声をかけられる






「っ！！いがり…」




そこには、勝手に可愛がってる猪狩蒼弥がいた。





「おめでとうございます！」


「っありがとう」


「俺たちもすぐ追いつくんで！」


「…ん、待ってるね」



もーなんでいつもよりしおらしいんですか！なんて髪の毛をぐしゃぐしゃにされる




後輩のくせに私より身長高いからって子ども扱いしやがって…



でも、そのいつもと変わらない態度が嬉しくて





「いがり」


「はい？」


「またご飯いこ」


「もちろんお供します！」






ほんと良い後輩に恵まれたなって思った。






いがりと別れた後、

移動のためにセンステまでのステージ下通路の入口付近で待機してるとまた声をかけられる






「きぃちゃん！」


「！！こんぴー！」




いがりのおかげですこしだけもとの調子が戻って、またまた好きな後輩に会えてすこしだけテンションがあがる




「デビュー決定おめでとうございます！」


「ありがと〜！またご飯行こうね」


「はい！」




この後移動っすよね、引き止めてすいません！ってどいつもこいつも礼儀が良くてそーゆーとこも可愛いんだよな





「Amazing!!!!!!見ててね！」


「もちろんっす！いってらっしゃい！」


「いってきます！」




唯一無二のライバルや大好きな後輩に背中を押され、やっぱりすこしだけ女の私がデビューすることに後ろ髪を引かれるような感じはあるけど


とりあえず今は精一杯のパフォーマンスをするためセンステに向かった。


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