近づかないで！！！

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どれだけ時間がたったかは分からない。







それでも、なんとか落ち着いてきた。








それでも背中に回した手を解くことはできなくて








「A、よく聞いて」








落ち着いてきた私に言い聞かせるようにほくが言葉を並べる








「確かに職業柄、世間の評価は付き物だし気になると思う。だけど、Aに幸せになって欲しいと思ってる人がいるんだよ。そろそろさ、」






"素直になってもいいんじゃない？"









「…ほんとに、いいの？」


「俺が言ったんだから、Aの気持ち守りたいって」


「絶対迷惑かけるよ？」


「むしろかけてよ」


「いっぱい嫉妬するかも」


「俺もするし、お互い様だね」


「…逃げちゃうかも」


「その時は俺が捕まえるから」








A、







呼ばれた名前、引き離される体。





泣き明かした顔なんて見られなくないけど






ほくから目が離せなくて









「A、好きです。付き合ってください」









何よりもずっと欲しかった言葉。
たった2文字だけど欲しくて欲しくてたまらなかった言葉。








「……っ、私でよければ、」









少しだけ止まってた涙がまた流れたけど、
今度は違う意味だと思う








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