近づかないで！！！

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お風呂で念入りに体を洗ってから出ると



リビングのソファで台本を読んでるほく





そんな姿を絵になって、



かっこよくて心臓が小さくはねた




しばらく見とれてると視線を感じたのかほくが振り返ってさらにドキッ




「出たならいってよ笑」


「いや、集中してたみたいだから…」




ありきたりな言い訳をのべると、
それにも笑って、ここおいでって自分が座るソファの前に指す




えぇ、むりむりむりむり！！！




「はーやーく」





急かされるなら近くに行くと腕を引っ張られソファの下に座らされる。

ソファに座るほくが近くに置いてあったドライヤーを手に取ったのが視界の隅に見えた





「え、ちょ、自分でやるよ」


「いーの、だまってされてろ」




反論しようとしたけど、ドライヤーの音でかき消され仕方なくされるがまま




髪の毛に触れるほくの手が優しくて
ふわふわした気持ちになる




ほくの彼女はこんな風に過ごせるのかな…

今までほくが付き合ってきた女の子たちはこんな風にしてもらってたのかな…




それは嫉妬するなぁ




ふわふわした脳で考えてると
ドライヤーの音が止んだ



「終わったよ」


「…ありがと」


「ん、A」







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