近づかないで！！

＊ ページ49

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『分からなければ経験すればいいんだよ』




ね？っていうほく。





いやいや、え、ちょっ、





昼間の混乱がぶり返した感覚。
1人で言葉にならない言葉を発してオロオロしている私をよそに





いつなら休み被るかな〜なんていってるほく。





いやいやいや、





「え、まって、」


『なんで？』


「いやいや、ほんとにいってる？」


『うん』





いや、そんな楽しそうな声色で返事しないでよ…わんこじゃん。ねぇ、






『悪いことじゃないから。ね？』


「っ、でも」





頭を抱える。





こんなの撮られたらスキャンダルだよ、
今の時期にどう考えてもダメでしょ






『A？』


「ん」


『Aは俺の事好きでしょ？』


「……うん」




ムカつく。でも、今更隠すことでもない。でも、ムカつく。





『だったら、大丈夫だよ。好きな人としちゃダメなんて法律はないからね』






大丈夫の根拠は分かんないけど。
ほくが大好きな声に絆されて




訳わかんないけど納得してしまう。







そして、







やっぱり好きだと思った。







とりあえずかじちゃんにオファーを受ける連絡を入れる。







あれ、なんか流されてない…？





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