47 ページ47
・
.
.
『ｹﾎｯ、ねぇじゅり…』
「んーー？」
ミニーちゃんを膝に乗せて手を繋いでゆらゆら手遊びをしながら
みんなが帰ってもなぜか、残った樹に話しかける
いつも、残ってくれてたほくとは他のみんなと帰ってしまった
『…夢の国のプリンセスたちはさ、
.
どんな困難にあっても、
.
.
最後は王子様と結ばれて幸せになるんだよ』
「……そーだな」
『……ｹﾎｯ、でもそれって、王子様と結ばれない脇役や悪い女の人は
ｹﾎｯ、、ゲボッ…
.
.
ハッピーエンドは迎えられないんだよね…』
「……」
ミニーちゃんを棚の上にそっと置く。
その子を抱きしめることは、私にはもうできない。
『好きな人に振り向いて貰えなかった私は
.
.
脇役や敵の女の人で、
.
.
.
夢の国のプリンセスにはなれないんだよね。』
「悠…」
樹の手が私の目元を撫でた
いつの間にか泣いてたみたい。
樹は何も言わず、ただ溢れ続ける涙を拭い続けてくれた
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほく - このお話を読んでたくさん泣きました夢主さんの怒りも悲しみも全部きれいに心に入ってきてこれからも更新応援しています頑張ってください。 (2020年10月10日 14時) (
レス) id: 8851b2aad5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
