γ Chamaeleontis (ページ42)

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Morimoto side

「北斗、これからくるって」

「E!!!千陽といるんじゃないの！？」

男5人で悲しくカラオケに来てしばらくたった後
樹がそう言った。

そう、毎年この日に集まってた6月組の誕生日祝おうの会は今年はできないってなった。

北斗が彼女と過ごすからって。

だけど、彼女の方は何故か負い目を感じてるみたいで

北斗といたみたいだけど、もう解散したみたいだったし。

北斗だったら、悠のとこ行くと思ってたけど…

.

.

「あ～北斗！！！」

しばらくすれば、やってきた北斗
その手には見たことない花の花束を持っていた

「お前、青ちゃんといたんじゃねーのかよ」

「あー、なんかお母さんに早く帰ってこいって言われたらしくてだいぶ前に別れた」

ドスッと樹の座った北斗が机に花束を置く

「……悠のとこは行かなかったのか？」

こーちが北斗にそう聞けば、
みんな黙って北斗の方を向いた

「…言ったけど、1人にしてほしいって」

「えっ、なんでまた…」

きょもが言いたいことは分かる。
だって、悠は1人に慣れてるっていうけど、

ひとりが嫌いなはずだから。

「ねぇ～ほくとぉぉ！！この花何？」

ジェシーが暗くなりかけた空気を変えようとおちゃらけて言った

「あ～、スイセンノウっていうんだってよ」

「へぇ～だれから？」

ジェシー、そんなの聞かなくても1人しかいないじゃん！！

「……千陽から」

だよね。

「………千陽から悠にって、

.

悠に渡したら、これは千陽から俺にだよって返された」

……えっ、？

千陽から悠へ？

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