γ Chamaeleontis (ページ29)

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「どう？」

『んー、変わらないかな。

ｹﾎｯ…。咳はでるし、あたまはガンガンするし、
ｹﾎｯ、、ｹﾎｯ熱も下がらないし、ね。』

来てくれた慎太郎にヘラっと笑って答える。

どう？って聞き方、抽象的すぎるでしょなんて心の中で苦笑いしながら。

慎太郎が聞きたいのはその事じゃないよね？

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「……金曜日のこと、覚えてる？」

そうそれ。貴方が聞きたいことは。

『…、ぼんやりとは、おぼえてるよ。

…ｹﾎｯ、ぼんやりとね。、』

そういえば慎太郎はなんだかホッとしたような表情をした。

あの日のことは忘れたいと思った。

…だから、忘れようと思った。

『ねぇ、慎太郎…ｹﾎｯ、

今年の6月組のｹﾎｯ、誕生日もほくとの誕生日にやるよね？ｹﾎｯｹﾎｯ…

もうなんか考えてる？』

慎太郎がいつものうるさくて明るい声で楽しそうに話すのが見たくて、

話題を逸らす。

いつも幼なじみ7人でお祝いしてる誕生日。

6月組のジェシーと樹とほくとの誕生日は

何故か最後のほくとの誕生日にお祝いするのが恒例だった。

慎太郎たちが毎回いろいろ用意してくれて、

あの時間が楽しくて

なにより、大好きなほくとの誕生日を当日に祝えることが嬉しかった。

だから、今回もって、。

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