【∞】無限大キャッスル。２【8人目】 (ページ10)

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黒 side

Aが部屋に戻って２時間弱。
そろそろ移動せないかん時間やから
Aたちを起こしに行く。
言うても寝てへんかな…？

静かにドアを開けて中に入る。
何やこれ寝起きドッキリやってる気分やわ。

入ってみると狭いベッドで３人がぎゅうぎゅうに
なって寝てる。Aもちゃんと寝とるわ。
良かった。取り敢えず写メ撮っとこか。笑

カシャ

「…きみ君バレとるで？笑」

横「あ、すまん、起こしてしもた？」

「いや、起こしにきたんやろ？笑」

横「…そやった。笑」

「どんなボケなんそれ。笑
亮ちゃーん！たつー！起きてぇ！！」ゆさゆさ

横「起こし方、優しくないな…笑」

「やって、２人とも寝起き悪いもん。
おきろーこらーせまいんじゃーこらー
おおくらこらー！」

大「何で悪口…笑」

「起きるかなって。笑
亮ちゃん起きた？」

錦「…起きた…」

「よし！じゃあ、準備しよ！
∞erさんが待ってるで！！」

勢い良く起き上がって他の２人に
バシバシ気合を入れてるA。
元気に見えるけどな。
少なからず無理はしてるやろな…。

「きみ君考え事？唇とんがってるで？」

横「うっさいわ！笑」

まぁ、ヒナの言う通り元気っぽくしてるうちは
様子見といたらええかな。

そんな呑気な事を考えて数日。
思いのほか早いうちに、Aの限界は来た。
秋田公演。
いつもは汗で落ちるから大してしないのに
朝早よからしっかりメイクして
様子おかしいなとは思ってたんや。
見るみる顔色悪なって夜公演前には
隠しきれへん程、明らかに顔色が青かった。

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