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∞日常@黄の場合 ページ31

A side



今日は日付を越える前に帰れたから
さっさとお風呂に入って寝る準備はばんた…


Prrrrrrr…


画面には『森田さん』の文字。
あ、事務所の先輩じゃ無く亮ちゃんのお友達。
いつものお呼び出し。
ノーメイクだけど眼鏡でごまかして
彼が待つ居酒屋へ自分の車で向かう。


錦「Aはー?何でおらへんのぉ」


個室開ける前から声が聞こえてくる笑
そんな個室の扉を開けると苦笑いの森田さん。
と、向かい合って項垂れてる亮ちゃん。


「お待たせしましたー!」


森「回収ご苦労様。笑」


「いえいえ、いつも有難うございます。笑
ほら、亮ちゃん?帰るよー?」


錦「Aじゃないと嫌やぁ…」


「…どんだけ飲んだん?笑」


森「まぁ、そこそこ?苦笑」


仕方なく突っ伏してる亮ちゃんの顔を
無理やり持ち上げる。


「Aやでー?うち帰るよー?」


「Aやぁ…帰る。」


森「素直。笑」


そのあと森田さんに亮ちゃんを車まで
運んで貰い、後部座席で寝る亮ちゃんを乗せて帰宅。
寝て少し冷静になった亮ちゃんが
恥ずかし気なのもいつもの事。可愛いやろ?笑


黄 side


またやってもうた…飲み過ぎると無性に
Aに会いたくなって無意識に呼んでまう。
それやなくてもA忙しいのに…


「はいはい!シャワー浴びといで!」


取り敢えず促されるままシャワー入る。
それが俺の反省タイムなのもAは知っていて
だからこそ先ずシャワー。きっと上がれば
シジミの味噌汁か栄養ドリンクが用意されてる。


そうやって、色々世話を焼いてくれるのに
甘えてしまって、頼られたいのに
頼ってばっかやなぁっていつも思うのに
変われない自分にイライラしたり。


コンコン


「亮ちゃん上がった?今日はどっちがええ?」


今日は両方あるみたいや。笑


錦「じゃあ、味噌汁貰うわ」


Aの味。
ある意味、親の味より食べ慣れた味。
偏食な俺やから最初は飲まへんかったんやけど
一回飲んでみたらめっちゃうまくて
Aのやつだけ飲めんねん。


錦「ほんま美味い」


「良かったー」にこ


にっこにこで俺が味噌汁すすってるの
眺めてるA。
その顔見てるとさっきモヤモヤしてたん
どうでも良くなってまう。
俺たちはこいつのこの笑顔でどれだけ
助けられて来たんやろ。





∞∞→←∞∞



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作者名:白色。 | 作成日時:2016年7月1日 1時

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