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「さて蜜柑ちゃん」
どこか気持ちが投げやりになってきた少女は、寂しげに揺れる髪を弄りながらソファに足を組んで座り、鳴海らを見ていた
モデルのようにスラリとしたスタイル。白く長く細いの三拍子が揃った足は、あたかも外人がするように絵になっていた
満面の笑みで、やたーー。と喜ぶ佐倉。しかし、鳴海からあの言葉が告げられた瞬間それはぴたりと止まった
「前にも言った通り入学するためには1週間の仮入学中にある入学テストをパスしてもらいます」
先ほどと打って変わって暗くなった佐倉に、鳴海は簡単と簡単に説明をする。するとまた騒ぎ出す
その様子に、くだらな。と思わず心の声が零れた少女をぎょっとした表情で一瞥した岬
温度差の違いすぎるそっくりな少女2人に、岬は挟まれ1人変な汗をかいた
その時
「失礼します。初等部B組学級委員2名入ります」
控えめなノックと共に聞こえた声
舞い上がっていた蜜柑とノっていた鳴海は扉の方を向き、それと同時に少女は立ち上がった
開かれた扉から現れたのは、黒髪の少女と、メガネの少年
「蜜柑ちゃん。君のクラスメイト代表のおでましだよ」
鳴海に声をかけられても放心状態の佐倉。どこぞと飛んでいった魂が戻ってきたときには
「蛍っっ」
黒髪の少女。今井蛍の名を大きく叫んだ
＿＿＿
＿
なんやかんやで車で移動し、現在初等部
どうやら今井蛍は佐倉の目的であったその親友らしい
(いまのところ疑わしいけどね)
腕を組みながら抱きつこうとする佐倉とそれから逃れようとする今井のやり取りを見るのは、この短い時間の中で何回目だろう
親友から逃げられる理由も分からず、いつか漫画で読んだような奇跡の再会など起こらず。佐倉はさらに溢れそうな涙を堪えたとき、ふとあの時の言葉を思い出した
『蜜柑。いつも笑ってて』
霞んだ視界を振り払うように目を擦り、ぎゅっと頬を両手で引っ張って、乾き切ってないその表情でも懸命に笑ってみせた
「蛍。これやったらいい？ ウチ、蛍に会いたくて、ここまで来てもうてん。――蛍、抱きついていい？」
「……友達に会いたいからってだけで、こんな所にくるバカそういないわね……」
「ホタ」
冷たい声色から、優しく変わる
「おいで、バカ」
どこぞの漫画よりもよほど2人らしい。と2人を知るものは言うだろう
(おめでたいのね、ほんと)
脳天気な、と1人思う少女であった
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ミア(プロフ) - 酢昆布さん» ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2019年5月24日 21時) (
レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
酢昆布(プロフ) - 修正していただきありがとうございます。この作品とても面白いです。更新楽しみにしています (2019年5月24日 20時) (レス) id: 7f4c32f147 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - 酢昆布さん» 報告ありがとうございます！！こちらのミスです、、すぐに修正します！！！ (2019年5月22日 0時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
酢昆布 - 主人公の名前が変換されないのですが、わざとなのでしょうか？ (2019年5月21日 20時) (レス) id: 35099b1430 (このIDを非表示/違反報告)
ミア(プロフ) - ティーさん» ありがとうございます！！！！すごく嬉しいです頑張ります！！！！ (2019年3月6日 14時) (レス) id: 8a7216d57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミア | 作成日時：2017年2月18日 17時
