検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:17,374 hit

一つの言葉 ページ10

「何をしているの?」
「お姉様、咲夜は?」
パチュリーとフランがほぼ同時に口を開きレミリアに問う。
「何って、別になんでもないわよ。」
「どうして……!どうして、咲夜の近くに…居てあげないの⁉」
声を荒げ、涙目になるフラン。
「無理よ…無理よ‼
私が、あそこに行けばまた泣いてしまう!そしたら咲夜、心配しちゃうもの!!それに、こんな姿 見せられないわ!!!!」

レミリアは泣きながら、叫ぶ。
「ふざけないでよ‼
確かに、あなたの言っている事はわかる。 最期の最期まで、咲夜に迷惑をかけたくないかもしれない!けど……違うでしょう、レミィ」

その言葉をフランが繋ぐ。

「お姉様と咲夜の関係はその程度だったの⁉
所詮は、ただの《主人と従者》の関係だったの⁉」
「そ、それ………は」
"違う"
言葉では濁しているが、心の中ではレミリアははっきりと否定していた。
レミリアと咲夜の関係は、主人と従者というカテゴリでは収まりきらない。
言うなれば、そう。
この関係は、間違いようのない____
「………家族」
「行ってあげて咲夜のところに。私たちじゃなくて、お姉様じゃないとダメだもん」
そう言って微笑むフランとパチュリー。
「そうよ。きっと、咲夜は待っているわ。貴方の事」
瞬間、レミリアは走り出した。
レミリアの心にあるのはたった一言。
______逢いたい______
「逢いたいよぉ…!咲夜ぁ!
咲夜がいないと、痛いのよ!胸が痛むのよ!
いなくなるなんて、嫌だ!嫌だよぉ……」

レミリアは勢いよく咲夜の部屋の扉を開ける。
「咲夜!」
「お嬢様……私は…
会った日から………今日まで………とても………幸せ…でした…」
咲夜はそう静かに告げる。

「咲………夜?咲夜!どうして、返事をしてくれないの?どうして、目を開けないの?咲夜!
咲夜ぁ…!お願い…私を置いて行かないで!
貴方を拾ってあげたのは私なのよ⁉それに昔言ってくれたじゃない!大切な人だって、ずっと一緒にいるって。嘘つき!約束してくれたじゃない⁉約束ぐらい、守りなさいよ!大切な人を遺して先に逝くなんて許さないわよ!!起きなさいよ!ねぇ咲夜、お願い…ねぇ
咲夜ぁぁぁぁぁああぁぁぁ‼‼」

どれだけ泣いたのだろうか。
レミリアの目は赤く腫れていた。

紅茶→←看病


ラッキーアイテム

博麗神社のお札

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキー紅魔郷メンバー

大妖精


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優羽 - 私は感動しても泣かないタイプなのですが、涙がでてきます。あくびででたのでしょうか?感動したからでたのでしょうか?どっちだと思いますか? (どーでもいいことをすみません) (2020年4月30日 14時) (レス) id: 4080fd6ad2 (このIDを非表示/違反報告)
fantasy - 感動しました、youtubeで音楽を投稿しているのですか この小説を借りていいですか? (2017年11月12日 19時) (レス) id: 7b7ecf3568 (このIDを非表示/違反報告)
- 物凄い感動物語でしたね。私も咲夜好きなので、思わず本気で、泣いてしまいました。 (2017年8月18日 0時) (レス) id: 2375fb5e49 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう飴(プロフ) - ねこかぶさん» すごいだなんて…。そんなこと無いですよ! 感動いただけて何よりです。 (2017年5月16日 18時) (レス) id: bd0e8a1601 (このIDを非表示/違反報告)
ねこかぶ - 夜中読んで一人で泣いた。すごい感動 (2017年5月15日 23時) (レス) id: 3297ce8f81 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぶどう飴 | 作成日時:2016年9月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。