親不孝な人間のお話

散歩 ページ2

その日、レミリアと咲夜は散歩に出ていた。

「う、うーん…むぅ…」
「どうしたの、咲夜？手がプルプルと震えているわよ？」

レミリアと咲夜の身長差があるせいか、日傘を持つ咲夜の手が震えていた。

「うおっ まぶしっ」

「わぁぁ‼すみません！」

「ふふっあはは」
咲夜の様子を見ていたレミリアは慌てる咲夜が面白いのか笑い出した

「むぅ…笑わないでくださいよ！」
「だっ、だって………ふふふっ」



散歩から帰って来た後、門番をしている美鈴を咲夜は夜色の瞳を輝かせながら見ていた。

咲夜にレミリアは声を掛けた。

「どうしたの、咲夜？」

「いや、その…凄いなぁって」
「まぁ、確かに立ったまま寝るのは凄いと思けど…」

と、居眠りをする美鈴を半ば呆れたように見るレミリア

「いえっ！その…大きいなって」
「大きいって胸が？」
「はい！いつかは私も…！」

そう言う咲夜にレミリアは一瞬キョトンとした後ぷっと吹き出した。

「ふふふっ残念な運命が見えるわねぇ」

「ちょっ、お嬢様！少しは期待してくれたって…！」

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