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「おはようAさん」
「お、おはよう、ございます…?」
翌朝、仕事場に休みの電話を入れた。
元々私の働く場所はホワイト企業で、労働時間は普通だったので、上司の方は女性だが、ゆっくり休んでいいと言ってくれた。
丁度電話を終えたとき、インターホンが鳴った。
少し熱で浮く足をなんとか前に進ませ扉を開けると、昨日と相変わらずのイケメンさんが。
…そして今の状態である。
何と驚くことに、彼の車で病院まで送ってくれた。
こんなに親身になってくれると、なんだか申し訳なくなる。
今度絶対お礼をしよう。
そして検査が終わると、医師に言われたのはやはりインフルエンザだった。
「一週間後にまた来てください、治るまでは無理をしないように」
「はい…ありがとうございました」
あれからおついちさんは最後まで私に付き合ってくれて、何から何まで面倒を見てくれた。
その姿は本当にオカンのようで、どこか安心感を私に与えてくれた。
そして12時になる頃、おついちさんは私に声をかけた。
「ごめんね、僕はこれで失礼するよ…辛かったらいつでも呼んで」
「いえ、あの…ありがとう、ございます」
そう言ってお互いの連絡先を交換し、彼は午後用事があるようで帰っていった。
…半日過ごして痛い程伝わってきたことがある。
おついちさん、絶対モテる人だ。
気配り上手の世話上手、これほどまでにこんなに高スキルを兼ね備えた男性がいたとは。
そう考え込みながら、薬を飲み終えベッドに勢い良く倒れ込む。
「あんなにハイスペックとか…手の届かない存在だぁ…」
そんなことを呟きながら、私は早く病気を治す為再び眠りについた。
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Sky(プロフ) - 華ヶ崎レオさん» ありがとうございます…!読んでくださり本当に感謝です!もしまた機会があればどこかでお会いしましょう! (2017年11月30日 23時) (レス) id: 8a4500494c (このIDを非表示/違反報告)
華ヶ崎レオ(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新を楽しみにしてました!これからも頑張ってください! (2017年11月30日 22時) (レス) id: a8b7c32919 (このIDを非表示/違反報告)
Sky(プロフ) - Chromeさん» わああ私には勿体無いお言葉です…!こちらこそ読んでいただいて本当にありがとうございます!一日一話更新で申し訳ないですがこれからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2017年11月26日 21時) (レス) id: 8a4500494c (このIDを非表示/違反報告)
Chrome(プロフ) - アッ、すいません私のコメントの敬語が途中おかしくなってますが気にしないでください!笑 (2017年11月26日 18時) (レス) id: 348c3c48e5 (このIDを非表示/違反報告)
Chrome(プロフ) - はじめまして!ココ最近、本作の更新を1日の楽しみにさせていただいてまして、とても楽しく読ませていただいてます!素敵な小説ありがとうございます(∩´∀`∩) (2017年11月26日 18時) (レス) id: 348c3c48e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sky | 作成日時:2017年10月29日 18時