ホーセズネック（Re:make）3

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隆二side






会場について、臣に連絡すると
婚約者と今日のパーティーの主役の場所に連れて行って紹介する、と。









佐野財閥の御曹司と話している女性、
御曹司が喋っている言葉を臣が遮って


｢玲於、今日は招待ありがとう｣









｢いえ、こちらこそありがとうございます、｣



少し不機嫌な様子で返事をする御曹司、





｢玲於に紹介したい人がいるんだ。

うちの会社の海外事業の顔、俺の親友｣









まだこちらに振り向かない臣の婚約者に違和感を覚える。









…まさか、そんなはず









｢隆二と舞、知り合いだよね？｣






そう言った臣の声を聞いて、何故2人が知り合いなのか知っているのかとドキドキした。









そう言うと振り返るその女性、



やっぱり、嫌な予感は答えに的中した。



｢っ、お久しぶりです｣





そう言って少し動揺をかくせないような貴方を見て、
臣に勘づかれては行けない、








そう思って俺は微笑み、
あぁ、ちゃんと笑えてるかな、なんて









｢お久しぶりです、佐野さんも、橘さんもパーティの日に会ったことありましたよね、｣









内心心臓はいろんな意味で早くなって



いくつかの疑問が次々と繋がっていく。





その度に



臣への罪悪感、


彼女への思い、


これまでの嘘、


ぐるぐると頭を回る。


御曹司と臣と少し話をしていると、トイレに行くと言った舞さん。








1人になれる時なんてそうないよな、
なんて追いかけようと






｢俺もちょっと電話してくるわ、


佐野さん、今日は本当にお招きありがとうございます、｣



頭を下げてその場を後にした。




.


.



.





どこだ、どこにいる？

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