135話 村田さんと堀さん ページ9
どうしよう、怒らせてしまったのか?それとも悲しませてしまったのか?
わからないけど、とりあえずこの状況はヤバイ
『あの、神埼さん...』
「アオイ」
急いで立ち上がって神埼さんの背中を追いかけると、小さく返ってきた返事
神埼さんの声は消えてしまいそうなほどにか細かった
「アオイって、呼んでくれませんか?神埼さん、ではなく」
私が何も言わなかったらなのか、神埼さんは今度ははっきり、大きく声を出した
『はい、ならアオイさん...いえ、アオイ?と、呼ばせてもらいます』
「...すみません、私の我が儘に付き合わせて」
『いえいえ!誰かの為になることをするのが、私の役割なので』
そう言うと、バッと効果音が付きそうな速度で振り返られる
うん?どうかしたのか?
アオイの瞳は、懐かしそうなような寂しそうなような
よく、わからない
「あ、えっと、着きました、から!どうぞ中にお入りください!では!」
そのあと急に顔を赤くして照れ隠しのように叫ぶアオイ
...今の何処に照れる要素が...?
まあ、悲しんでいるようには見えなかったので良しとしよう
ドアに手をかけてガラリと開く
『失礼しま____あ、堀さんに村田さん!』
「え、Aちゃん!?待ってぼろぼろじゃんというか俺は!?」
「俺と伊之助もいるぞ!!」
途中まで言っていた言葉は繋がれず、その代わり私の目は別れてしまった先輩の姿を捉えた
それに...ああ、善逸と伊之助もいる
良かった、皆元気そうだ
なんか善逸が心なしか縮んでいるような気もするがそれは置いとこう
「お前らうるさ...流星、椅子譲るから座れよ」
「お、堀〜?なんだよ良い男だな〜」
「な、おいやめろ村田!!」
『お二人ともご無事だったんですね、良かったです
あ、このベッド空いてる?私も使いたのだけど』
堀さんが椅子を譲ろうとしてくれるが、私も怪我人なのでベッドを使わせてもらう
位置的には驚異的に静かな伊之助と、いつも通りの善逸の間
炭治郎とは少し離れるが...まあ、致し方ない
『三人も、無事だったんだね』
「いやごめん俺あんま無事じゃないわ!!蜘蛛の毒くらっちゃったもん!!」
べそをかいている善逸の頭を撫でると、ぎゅっとくっついてくる
『毒...?あ、それ私もくらった』
「え嘘でしょ!?」
この後(主に善逸と炭治郎と堀さんに)めちゃくちゃ心配された
ほんと、引くぐらい
それでも、かなり嬉しかったのは秘密だ
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セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» シャル好きなんですよねぇ作者が.......これから数話にかけてシャルやら蜘蛛の皆が出てきますよ〜!! (2020年1月27日 20時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - シャルを出してくるのはずるすぎる。 (2020年1月27日 19時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - こちらこそ無理を言ったりしてごめんなさい...これからも頑張ってください! (2019年12月29日 14時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - くれあさん» わかりました!じゃあ、しのぶさんのことは師範にしときます!!ご指摘ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - お返事ありがとうございます!やっぱりカナヲはしのぶちゃんの事を師範と呼んだほうがしっくりきます!自分も調べてはみたんですけど出てこなかったのでカナエちゃんに関してはセブンスさんが決めたらいいと思います… (2019年12月28日 23時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年12月19日 20時