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133話 蝶屋敷 ページ7

ああ、まだ話したいこともあったのに

今度はいつ会えるかなぁ...


次、なんてものがあるかすらわからない職業柄、会えた時にできるだけ話しておきたかったのに

少し恨めしく思いながらも黒子の人に話しかけてみる



『あの...私はこれから何処につれていかれるんですか?』

「え?いやお前、聞いてなかったのかよ」

『まあ、あの、考え事をしていたもので』


「柱と御館様の前で考え事って...勇気あるなお前」



若干引いたような目でこちらを見られるが、別に義勇さんと無一郎君ぐらいしか尊敬してないし

胡蝶さんは...尊敬とは少し違うからな

 
特に緊張するほどでもなかったのだが



「蝶屋敷っていうとこだよ、蟲柱様のお屋敷」

『胡蝶さんの?じゃあ牢獄とかではないんですね』

「お前なんで怪我人牢獄に連れてくと思ったんだよ」



呆れているのか驚いているのか

それでもちゃんと話してくれているのであの傷男よりは何倍も良い


暫く黒子の人(後藤さんというらしい)に背負われて移動しているうちに、次々心配事が浮かび上がってきた


善逸と伊之助は大丈夫だろうか...

炭治郎の記憶では二人とはぐれていたし、安否確認のしようがない



『後藤さん、金髪の男の子と、猪の男の子知りません?』

「ん?あー、なんか竈門が良かった良かった言ってたけど、それじゃねえか?

  金髪と猪頭だった気がする」

『!...ありがとうございます』



金髪と猪頭で炭治郎と面識があるといえば、二人で間違いないだろう

良かった、三人とも無事だったのか


安堵のため息をついた私に後藤さんは首をふる



「まあでも金髪のやつはかなり重症らしいからな

  生きてるし騒がしいから大丈夫そうだが、AちゃんAちゃんって泣いてたぜ」

『あぁ...それは気にしなくて大丈夫です、いつものことですから』

「なにげに厳しいこと言うな」



他愛ない話をしながら背中で揺られること十数分

やっとのことでついた屋敷には、数えきれない程の蝶が舞っていた


なるほど、だから「蝶屋敷」か

ストンと下ろしてもらい玄関に足を踏み入れる


少し進むと廊下にはキリッとした女の子が立っていた



「貴方が隠さんの言っていたAさんですか?私は神埼アオイです

  後ろに着いてきてください、貴方は先に傷や怪我の治療をしますから」

『よ、よろしくお願いします、神埼さん』



蝶の髪飾り...胡蝶さんとお揃いなんだろうか

神埼さんのの髪飾りを見てそう思った

134話 感覚→←132話 伝説の剣士



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セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» シャル好きなんですよねぇ作者が.......これから数話にかけてシャルやら蜘蛛の皆が出てきますよ〜!! (2020年1月27日 20時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - シャルを出してくるのはずるすぎる。 (2020年1月27日 19時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - こちらこそ無理を言ったりしてごめんなさい...これからも頑張ってください! (2019年12月29日 14時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - くれあさん» わかりました!じゃあ、しのぶさんのことは師範にしときます!!ご指摘ありがとうございます!! (2019年12月28日 23時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - お返事ありがとうございます!やっぱりカナヲはしのぶちゃんの事を師範と呼んだほうがしっくりきます!自分も調べてはみたんですけど出てこなかったのでカナエちゃんに関してはセブンスさんが決めたらいいと思います… (2019年12月28日 23時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年12月19日 20時

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