149話 嫌いな人 ページ24
「不死川さん....せっかく良い空気でしたのに
まあ良いです、それではそれぞれお菓子を食べましょうか｣
そう言って胡蝶さんは席を立ちお菓子とお茶を配ろうとする
あ、さすがにこういう仕事は私がやろうかな
.....柱たちがそういうのを気にするかはわからないが
『良いですよ胡蝶さん、私が配りますので』
すっと立ち上がってお盆を手に取る
それから、順々に配っていく
風柱、蛇柱には心底嫌そうな顔をされたが、胡蝶さんの無言の圧によって特に何も起こらなかった
最後に義勇さんと自分の分をおいて義勇さんの隣に座る
と、思ったのだが少し離れた席の煉獄様に呼ばれてしまった
「流星少女！こっちに来てくれないか？少し君と話がしてみたい！｣
.....できれば義勇さんと話をしたいんですが
うーん、でも断るのもなぁ....もっと敵視されそうだし
チラリと義勇さんを見ると、行ってこい、と背中を押された
義勇さんが言うなら仕方ない
行ってこよう
『では、お隣よろしいですか？』
「ああ！不死川、良いだろうか｣
「ぜったい俺の方に寄ってくんじゃねぇぞ｣
煉獄様の隣が風柱だったため、風柱にも許可を取る
とりあえず了承されたのを見てから少し煉獄様寄りに腰を下ろした
「A少女は冨岡の妹とのことだが、継子にはならないのか？
今、俺たち柱の大半は継子がいない状況でな！胡蝶の所では妹を継子としている！｣
継子、ねえ
ズ...と、お茶を啜った私に変わらぬ大声で聞いてくる煉獄様
別に継子になりたい訳ではないし、だいたい私は水の呼吸は体にあってないし
それに＿＿＿＿＿
『別に、継子って取る必要なくありません？』
そう言うと、煉獄様だけでなく、その会話が聞こえていた柱の全員が、ピクリと肩を動かした
え、なんで全員会話を聞いているんだろう
『継子っていうのは、自分の後を継がせるためにあるんですよね？
なら、義勇さんはお強いので鬼に負けるなんてあり得ないですし、必要ないですよ』
柱が辞めるときは、負傷して戦闘不可能になった場合
もしくは自分から辞めたいと申し出た場合
そして、年をとって引退せざるおえなくなった場合
『年をとって引退するのともありますが....その前に、私たちの代で鬼は滅するので
そうでしょう、煉獄様？義勇さんがおじいさんになる頃には鬼なんていませんよ』
私が言い終わった時、部屋には豪快な笑い声が響いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» シャル好きなんですよねぇ作者が.......これから数話にかけてシャルやら蜘蛛の皆が出てきますよ〜！！ (2020年1月27日 20時) (
レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - シャルを出してくるのはずるすぎる。 (2020年1月27日 19時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - こちらこそ無理を言ったりしてごめんなさい...これからも頑張ってください！ (2019年12月29日 14時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - くれあさん» わかりました！じゃあ、しのぶさんのことは師範にしときます！！ご指摘ありがとうございます！！ (2019年12月28日 23時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
くれあ(プロフ) - お返事ありがとうございます！やっぱりカナヲはしのぶちゃんの事を師範と呼んだほうがしっくりきます！自分も調べてはみたんですけど出てこなかったのでカナエちゃんに関してはセブンスさんが決めたらいいと思います… (2019年12月28日 23時) (レス) id: 25d58b0605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年12月19日 20時
