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106話 善逸の勇士 ページ24

スルリと善逸の肌を撫でていって、怪我の具合を確認する


ふむ、額の傷はさほど深くない

なら次は体だが....



『善逸、痛いところはある?』

「エッ痛いところ?全体かな」

『もうちょっと範囲を絞って』

「えぇ...?う〜ん、じゃあ、お腹?」



全体と言われてもどうしようもないので、とりあえず痛いと言っているお腹に手を伸ばす

少し擦ると、善逸は痛そうに顔を歪めた


この様子だと肋骨が折れている可能性があるな、取り敢えず悼みだけ和らぐようにしとこう

念を使い、できるだけ射たくないように治療してやる


善逸が一息ついたのを見届けてから、今度は抱き合って泣いている子供たちに目を向けた



『よし、正一君と...妹さんに、お兄さんかな?怪我をしてるところがあったら言ってごらん

  お姉ちゃんが治してあげるからね』

「あ...わ、私はないです」

「俺もないですけど、兄が...」



そう言ってお兄さんの足元をさす正一君

なるほど、お兄さんは足を怪我してしまったのか

しゃがんでその足の怪我も治療すると、三人は目を丸くした



「す、すごい!一瞬で怪我が治った!」

「お姉ちゃん、どうやったの?」

「わ、ありがとうございます」



口々に話を始める三人の頭を撫でて、自分の口に人差し指を当てる

すると、三人はピタリと口をつぐんだ



『よしよし、順番に話してね

  まず二人のお名前は何て言うのかな?』

「清と、こっちは妹のてる子です」

『そっかそっか、なら清君とてる子ちゃんだね

  それで、正一君は善逸といたのかな?てる子ちゃんと清君が炭治郎?』



とりあえず今一番に確認しなければならないこと、つまり任務の細部について質問する

これについては、正一君が答えてくれるみたいだった



「はい、そうです。俺は善逸さんと一緒に館に入って、善逸さんに守ってもらいました

  でも、善逸さんは寝ている状態だったので覚えてないらしくて...ずっと否定しています」



清君は善逸と一緒、か

どうやら清君は善逸の夢遊病らしきものを目の当たりにしたらしい

それに、一般人の子供を守るとはなんとも立派なことだ


今回は、善逸も頑張ってたんだね



「あ、えっと...お姉ちゃん、私はあのお兄ちゃんと一緒にいたよ」



一通り清君が話終わると、今度は妹のてる子ちゃんがたどたどしい説明をを始めた

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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時

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