【鬼滅の刃】偶然、または必然か・参【ハンターハンター】

105話　喧嘩 ページ22

あぁ、しまった

伊之助君力強すぎだろう...これが野生の力なのか？



「刀を抜いて戦えこの弱味噌が！！｣



伊之助君がもう一度善逸に殴りかかろうとしたとき

善逸の瞳は、館の入り口をしっかりと捉えていた



「炭治郎...俺、守ったよ...お前が、これ...命より大事なものだって...言ってた、から｣



その瞬間、ビリビリと感じるほどの怒りに溢れた気配

これは....炭治郎、か？


そう思い振り向こうとしたが、それは伊之助君の驚くべき行動によって阻止された



「威勢の良いこと言ったくせに刀も抜かないこの愚図が！！同じ鬼殺隊なら戦ってみせろ！！｣



ドカッと音がして善逸は横に倒れる

血と痣で痛々しい姿になった善逸は、苦しそうに顔を歪めた



「ｯ、やめろ！！｣

『あっ、炭治郎！？ちょっと待っ...』



それを見て弾かれたように走り出す炭治郎に、止めようと手を伸ばすも

私の手は空を切り、炭治郎は伊之助君の見事な腹筋を思い切り殴った


バキィッ


あ、今折れた音がした...炭治郎、それ君もご法度に触れちゃってるぞ

数メートル後ろに飛んだ伊之助君を睨み付け、怒鳴った



「君は鬼殺隊員じゃないのか！！なぜ善逸が刀を抜かなかったかわからないか？

　 隊員同士で悪戯に刀を抜くのはご法度ダカラダ！！｣

「それをお前は一方的に痛め付けて楽しいのか？卑劣 極まりない！！｣



ガフッゴフッ、と咳き込んでいた伊之助君だが、なんとか回復したようだ



「ア"ハハハッ、そういうことかい悪かったな...じゃあ素手でやり合おう...！｣



全くずれたことを言い出した伊之助君に炭治郎は困惑するが、聞かずに襲いかかる伊之助君

んー、そんなに大きなことにならなければいいか...うん、なら善逸の怪我の治療をしよう




『善逸善逸、怪我見せて』

「エッAちゃん...？あの二人止めなくていいの...？｣

『うん、まあ大怪我になりそうなら止めれば良いでしょ』



他の子供たち三人も善逸も明らかに困惑しているが、まあ良い

私は、二人の喧嘩している声を聞きながら善逸の額に手を添えた

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