【鬼滅の刃】偶然、または必然か・参【ハンターハンター】

番外編　夏風邪 ページ20

「A、大丈夫か？｣

『ん"...大丈夫、じゃないかも...』

「夏風邪でもひいたのだろう、今日はおとなしく寝ておけ

　 明日になっても熱が下がらないようであれば医者を呼ぶ｣



鱗滝さんがふわりと布団をかけて、炭治郎が額のタオルを代えてくれる


あぁ、たかが夏風邪程度で倒れてしまうとは...私もだいぶ弱くなったなぁ


というか、風邪なんてひいたのはいつぶりだろう

子供の頃から体が強かったから熱を出した回数なんて1,2回ほどしかない



『あっつ...寝苦しい...』



ゴロンと寝返りを打てばそのたびに鱗滝さんが様子を見に来た

炭治郎も一時間に三回ほど様子を確認しに来るし、二人とも心配しすぎではないだろうか


特にすることもないのでボーッと空を眺めていたら、遠くから鴉が飛んでくるのが見えた



「おい、義勇から手紙が来たぞ｣

『手紙...？もう知らせたんですか』



どうやら鱗滝さんが私の風邪を知らせたらしく、義勇さんからの手紙だった



"前略 先生から話は聞いた

　 体調は大丈夫か？必要なら胡蝶を呼ぶこともできる

　 すぐに連絡しろ

　 心細くなっても連絡しろ、俺が行く

　 早く元気になって修行に励むんだぞ"



『皆...重度ですね...』

「なにがだ｣

『親バカ具合とシスコン具合...』



私がそう言うと、よくわからないとでも言うように首をかしげる鱗滝さん


しまった、シスコンも親バカも大正時代にはないんだった...

どうしよう、このままだとうっかり口を滑らしかねない



『鱗滝さん、これから私寝ますので...しばらくしたら起こしてください』

「わかった、ゆっくり休め｣



これ以上ボロが出る前に寝ようと思い、ゆっくりと目を閉じる

その日私は、珍しく夢のひとつも見ずに夕方まで眠っていた




(ちなみに風邪は次の日治った)

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