検索窓
今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:142,931 hit

111話 暫しの休息 ページ31

三人が並んで寝ている光景を見て、思わずクスクスと笑いを漏らす



『ふふ、まさか三人とも折れてるなんてね』

「笑い事じゃないぞA...」



あれから山をくだり、今は藤の家紋の一室で休息をとっている

ここのひささんというお婆さんはとても親切な方で、医者も呼んでくれた

ところがどっこい、私以外の三人は全員肋骨が折れていたのだ


あまりにも笑いすぎたので伊之助くんに手を叩かれた

普通に痛い



「コブが痛ェ...」

「ごめん」

「なら伊之助も善逸に謝るんだ」

「断る!」

「なんでだよ謝れよ」

「断る!」



それからあとは謝れと断るの言い争い

おいおい、君たち怪我人なんだから静かにしとけよ...

そう思いつつ少しだけ威圧をかけて伊之助君に向き合う



『伊之助君私ね、自分が悪いのにちゃんと謝れない子は嫌いだな』

「!!.......ったよ」

「え?なに?聞こえな〜い」



そう言うとプルプルと震えながら小声で何かを言う伊之助君

それをからかうように善逸が合いの手を入れる



「だから!!悪かったって言ってんだよ殺すぞ!!」

「エッなんで!?俺今謝られたんだよね!?」



善逸の髪を引っ張り出した伊之助君を止めて、炭治郎のほっぺたをつねる

そして伊之助君と善逸のおでこにはデコピンをお見舞いした

デコピンといっても、私は力が強いのでかなり威力はあるが



『でも炭治郎、すぐに殴りかかったのは良くないことだからね

  伊之助君も、相手を殴ったら負けなんだよ?

  善逸は刀を抜かなかったのはいいけど自分をもう少し庇いなさい』



眉を寄せてお説教をすると、渋々だが三人とも「はーい」と返事をしてくれた

よしよし、なかなか素直じゃないか

そのとき、後ろの襖が開いて音もなくひささんが入ってくる



「お風呂がわきましたので、お嬢様から先にお入りください」

『はい、ありがとうございます』



ひささんが渡してくれた浴衣は少しだけお日様の匂いがした

112話 賑やか→←本誌が辛すぎる件について。続



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
181人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです!すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか? (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨!こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも!教えてくれてありがとうございます!とても嬉しいです! (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください! (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな、、、神だなんて、、、あります((申し訳ございませんでしたァ!! (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年11月11日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。