88話 獪岳 ページ3
『炭治郎遅いな...仕方ないけどさぁ』
「あれ、Aちゃん？帰らないの？｣
『弟弟子を待ってるんだよ、善逸君』
一人炭治郎が出てくるのを待っていると、善逸君が出てきた
待ってるの君じゃないんだよな、悪いけど
すると、善逸君はストンと私の隣に腰を下ろした
「じゃあさ、その弟弟子が来るまで俺と話そうよ！良いでしょ？｣
笑顔できいてくる善逸君に、微かに頷いて見せる
そのあと、黒髪の子について聞こうと思っていたのを思い出した
『あ、善逸君、ひとつ聞きたいことがあったんだ
私たちが初めて出会ったときに善逸君を迎えに来た男の子、ほら、黒髪の子
あの子とはどういう関係なの？兄貴って読んでたけど』
「ん...獪岳のこと？だとしたら、俺の兄弟子だよ｣
少し目を伏せて答える様子を見る限り、あまり仲良くないのだろうか
でも、あのときは迎えに来ていたし...ツンデレ？いや、デレ要素が皆無だな
「獪岳はさ、俺のこと嫌いなんだよ
俺も、獪岳はすぐ怒鳴るし悪口言うし、あんまり好きじゃない｣
善逸君は、そこまで言って言葉を切った
好きじゃない、ね
でも善逸君は今すごく穏やかな目をしてるから、口ではそう言ってても本当は好きなんだろう
獪岳さん？も、きっとそうなんじゃないかと思う
『ねえ、善逸君？悪口を言うのって案外難しいんだよ
その人の出来ること出来ないこと、良いところ悪いところ、全部知らなきゃいけないから
だからね、獪岳さんは善逸君の色んなところを見てくれてるんだよ』
「...そうかなぁ？｣
恥ずかしそうに頭をかいている善逸君
私から顔を背けているが、耳まで赤くなっているのて意味はない
『仲良く、なれるといいね』
そっと彼の手を握れば、びくっと肩を揺らした
何か驚かせるようなことをしただろうか
思い当たる節がなかったため、少し眉を寄せる
すると善逸君は私が不快に感じたと思ったのだろう、「ごめんねぇ！？｣と謝りだした
『ふふ、面白いねぇ善逸君は』
「今笑う要素あった！？え、でもAちゃんの笑顔が見れるならいくらでも泣けるわ俺！！｣
思わず笑うと、むぅ...と頬を膨らませる
いや、乙女か！とツッコミたくなったがやめておこう
「おーい、Aー？｣
『あ、炭治郎？今いくよ
じゃ、善逸君またね』
善逸君の頭を最後に一撫でしてからようやく出てきた炭治郎の方に走った
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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです！すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか？ (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨！こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも！教えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな､､、神だなんて､､、あります((申し訳ございませんでしたァ！！ (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年11月11日 13時
