95話 無一郎君 ページ11
「よくお越しくださいました、どうぞ中へお入りください｣
『ありがとうございます、ところで時透無一郎さんはいらっしゃいますか？』
町を少し見て回ってから向かった藤の花の家紋には、既に合同任務の相手は着いているようだった
女将さんに案内してもらい相手の部屋の前に立つ
『失礼します、今回任務をご一緒させていただく流星Aというものです
以後お見知りおきを...ぇ』
「なに、相手がこんなに小さくて気落ちした？残念だったね、僕で｣
静かに襖を開けて部屋に入ったその先には＿＿＿＿＿＿長い黒髪の、まだ小さい少年がいた
15...いや、14歳かな？別に気落ちしたわけではないが、少し驚いたな
てっきり年上だとばかり思っていた
それに、この子からは洗練された強い気配がする
かなり自分を鞭打たなければたどり着けない領域だ
『いえ、そのようなことはございません...時透さん、でよろしいですか？』
「やめてよ、変な呼び方しないでくれる？無一郎でいいし、敬語もやめてほしいんだけど｣
『ん...じゃあ無一郎君ね』
多少気を許してもらった(？)ところで、無一郎君の近くに腰を下ろす
この子はなんだか変わった目をしてるなぁ、なんて考えて目を見つめてみる
なんだろうか、瞳に霞がかかったかのような...本心が、見えにくい目だ
「なに見てるの？で、君は階級なに｣
『無一郎君の瞳を見てる、それから階級は癸だよ』
癸というと、分かりやすく顔をしかめた無一郎君
そんなに癸の隊士は信頼がないのだろうか
「癸って君、ちゃんと戦えるの？｣
『さぁ、これが初めての任務だからなんとも...でも、最終選別にいた鬼ぐらいなら簡単に倒せる』
「あっそ、まあいいや｣
私の答えが気に入らなかったのか、それとも単純に興味を失ったのか
無一郎は私に背を向けて何か作業を始めた
特になにもすることがなかったので、その手元を覗き混む
『紙飛行機...？』
「そうだけどなに、というかそのお面なんなの？
あ、でもいいや。僕すぐに忘れるから｣
一瞬で話題を反らされ、しかも質問した上に答えないでいいときた
これは義勇さんとはまた別の意味で嫌われそうだぞ
『答えないでいいって言われちゃったけど答えるね、これは厄除の面だよ
私の恩師が作ってくれたの...悪いことから身を守ってくれるんだよ』
にっこり微笑んで言う私に、無一郎君は怪訝そうに眉を潜めた
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セブンス・エイカン(プロフ) - 勿忘草さん» ぬあっ本当ですねバカなことやってる.....すみません.....ただ、実はこれ今の私のアカウントではなく、前のアカウントで書いてたんです。なので、パスワードで開けなくて......本当に申し訳ない、直すことができないんです！すみません、ご指摘ありがとうございました。 (2020年7月26日 21時) (
レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草 - 87話で鋼に「念を帯びている」とありますが、オーラではないのですか？ (2020年7月26日 13時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 時雨羅さん» 童磨！こう書くんですね......衝動的に書きすぎて名前の漢字すら調べてないとか言うね......一つでも！教えてくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ (2020年5月9日 20時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
時雨羅 - お話とっても面白いです。あと童磨はこう書きます。一つしかわからなくて申し訳ございませんがとりあえず載せます。これからも頑張ってください！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 3904cc9db9 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - マリアさん» いえいえそんな､､、神だなんて､､、あります((申し訳ございませんでしたァ！！ (2019年12月16日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年11月11日 13時
