番外編 恋ばな ページ36
「ねえねえ、Aは好きな人いないの？｣
修行の合間にそう聞いてきたのは、いつも呼吸について教えてくれている真菰だ
真菰はよく炭治郎に私に告白させてみたり...と、イタズラに近いことをやってくる
まあ悪気はないし、それはそれで炭治郎が可愛いから良いのだが...
『別に、好きな人ねぇ
あんまり同年代の子供と会わないしなー』
「炭治郎とか錆兎は？｣
『炭治郎は弟みたいだし、錆兎は厳しすぎない？』
そう言うと、「わかるー｣と言ってコロコロ笑う真菰
私からは特に話すこともないので、今度は私が聞いてみる
『そういう真菰は好きな人いないの？』
「んー、強いて言えば鱗滝さんかなぁ｣
いや、それは恋とは言わないだろ
そんなツッコミを胸の中にしまってそっか、と答えておく
まあ常識的に考えたら真菰はまだ小さいし、恋愛経験なんてほとんどないだろう
かくいう私は小さくなくても恋愛経験がないのだが...
まあ恋愛なんてさらさら興味が無かったし、やりたいとも思わなかったからな
『あ、そういえば...結構前に町に買い物に行ったときの話なんだけど
面白い男の子に会ってね、求婚されちゃった』
「えっ、求婚！？A、その話詳しく聞かせて｣
突然食いついてきた真菰に少し驚いたが、あのときに会った我妻君のことを思い出して話し出す
あぁ、あの子は優しそうな目をしていたんだよな
『名前は我妻善逸って言ったかな、金髪の子だったよ
町を歩いてたらぶつかっちゃってね、そのときに一目惚れとかなんとかで求婚されたの』
「ふぅん、かっこよかった？｣
『うん、調った顔立ちをしてたと思うよ』
猫目で潤んだ瞳は女の子のようだった
男の子にしては体つきも華奢だったし、黙っていたら普通にかっこいい
黙っていたら
『面白い子だったよ、賑やかでねぇ』
「さっきから言ってるけど...面白い子って、どんな子だったの？｣
『秘密かな、それは』
口に人差し指を当てて見せると、えーっと不満の声を漏らす
まあ、あの子とはもう二度と会えないだろうし
きっとあのときの求婚も一時の気の迷いだ
でも、我妻君みたいな子がいたら毎日楽しそうだよね
この頃の私は、後に我妻君と再会し
かなり長い付き合いになるとは思いもしなかった＿＿＿
ーーーーーーーｷﾘﾄﾘ線ーーーーーーー
トノトノさんからのリクエストです
ありがとうございます！
73話 バカ女(不死川side )→←72話 モヒカンくんは不死川君
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セブンス・エイカン(プロフ) - 霧雨魔梨乃さん» 天才だなんてそんなこと...ありまs((失礼しました(土下座)、ありがとうございまぁぁぁぁぁぁす！！！ (2019年10月31日 22時) (
レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
霧雨魔梨乃 - マジでやばい!天才だわぁ。物語作ってけれてありがとう(TOT) (2019年10月31日 21時) (レス) id: 0e4689ecab (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - booksさん» 真菰ちゃん可愛いよねぇーーーー！死んでほしくなかったぁぁぁぁ...手鬼許すまじ(怒) (2019年10月31日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
books - 真菰ちゃん…ま″こ″も″ぢゃぁぁん！尊いよぉぉぉーー！ (2019年10月30日 23時) (レス) id: e463963ad8 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - ムーンさん» オッケーです！思いの外生存ルート人気ですね！私も映画は見に行く予定ですが映画館が大洪水になることでしょう... (2019年10月28日 7時) (レス) id: c11c2be27e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セブンス・エイカン | 作成日時：2019年10月4日 20時
