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35話 天狗 ページ41

そのまま炭治郎は鬼の体と一緒に崖から落ちていく


や、やばい!落ちるっ!


急いで手を伸ばし、炭治郎の腕を掴む

その私を禰豆子ちゃんが押さえて、無事炭治郎を引き上げることができた



『ちょと炭治郎、大丈夫?今本当に危なかったよ?』

「あぁ、わかってる

  俺は大丈夫だ!掴んでくれてありがとな」



少し取り乱した私を落ち着かせるように手を握ってくる

深呼吸をしてから周りを見渡すと、鬼の頭が木と斧に挟まっていた


頭と言っても、短い手が生えていて気持ちが悪い



『あれは...炭治郎がやったの?』

「あ、あ!そうだ、早くあいつを殺さないと...また犠牲者が出てしまうから」



炭治郎は、ふらふらと立ち上がって鬼の方に歩いていった



『よし、じゃあ禰豆子ちゃん

  私たちも行こうか』



禰豆子ちゃんの手をとり、炭治郎の方に近づく

炭治郎は、短刀を取り出して鬼に向けていた


躊躇しているらしい、炭治郎はなかなか鬼に短刀を刺さなかった



『炭治郎、代わろう...誰ですか』



振り向いて、気配がした方を見る

そこには、天狗のお面をしたおじいさんが立っていた


天狗...お面...そして、足音のない歩き方

この人が義勇さんの言っていた育手の人だろうか



「そんなものではとどめはさせん」



炭治郎の肩に手を置いて話しかけるおじいさん

炭治郎は驚いてこちらを振り返った



「ど、どうしたらとどめをさせますか」

「人に聞くな

  自分で考えられないのか」



やがて、短刀は収めて大きめの石を拾った


あぁ、石で頭を潰すつもりなのか

でも、それでも回復するのでは?というか、今の炭治郎では鬼は殺さないよな?


疑問は絶えず頭に浮かんでくるが、それをもみ消して隣を見る



『炭治郎は、強くなりますよ』

「!」

『確かに、炭治郎は少し優しすぎる
 
  でも、一つの固い決意がある子は強いんです』



炭治郎は禰豆子ちゃんのためにきっと強くなる

それは、揺らがぬ目的があるから


そういう子が強いのを、私はよく知っているから


私の声は炭治郎に聞こえておらず

時が経ち朝日が降り注ごうとしていた

36話 鱗滝さん→←34話 鬼との遭遇



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セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね!!でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年9月10日 23時

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