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33話 日光 ページ39

『ごめんね炭治郎、寒くない?』

「ああ!俺は大丈夫だ」



隣を歩く炭治郎に向けて問う

あまり雪に慣れていない私は、雪山の寒さに耐えられなかった

そこで炭治郎のマフラーを貸してもらったのだ


本当にごめん、大事なもののはずなのにね


でも、そこで嫌な顔ひとつしない炭治郎は思いやりがある優しい子だ



『炭治郎、そろそろ日が上るから急ごう

  禰豆子ちゃんを日に当てないようにしないと』



今度は私が炭治郎の手を引いて走る

もう少し行ったところには村があるだろうから、どうにかできる

とりあえず日光を防げる場所を探さなくては


村の近くまで降りてくると、洞窟があったため中に入る



「ここなら日に当たらないんじゃないか?」

『そうだね

  でも、日中ずっとここにいるわけにもいかないから...どうする?』



そう聞くと、「それは俺に考えがあるから任せてくれ!」と言って洞窟を出ていった炭治郎


何処で何をする気なのやら


追いかけても良かったが、円で大体のことはわかるのでやめておく

日が上る頃には、禰豆子ちゃんは穴を掘って中に潜っていた


数十分すると炭治郎は戻ってきて、その手には籠と藁、そして竹が抱えられていた



「A、禰豆子

  って、あれっ?禰豆子は?

  いない!!」

『禰豆子ちゃんならここに』

「いた!!」



炭治郎は穴に気づかなかったようで、少し驚いていた

それから、座って籠を直し始める


はぁ、なるほどな

その籠に禰豆子ちゃんを入れて歩くのか

それなら禰豆子ちゃんは日に当たらない


せっせと籠を編む姿を見て、感心してしまった

器用なんだな、仕事が早い


私も少し手伝って籠を直す

二人で行ったのもあり、籠は十分程度で出来上がった



「ここに入れるか?昼間も先に進みたいんだ

  俺が背負っていくから」


禰豆子ちゃんに説明をするも、わかっていない様子

炭治郎は、今度はゆっくり短く禰豆子ちゃんに伝えた


「入る、籠に、ここ」


それを聞いて籠に移動する禰豆子ちゃんだが、当たり前のようにはみ出る

よく考えればわかることだが、禰豆子ちゃんも大きい

籠になど到底入りそうになかった



「はみ出るな...ん?禰豆子、お前大人の女の人くらいに大きくなっただろう

  あれと逆に小さくなれないか?」



「小さく、禰豆子、小さくなれ」と炭治郎が背中をたたくと、禰豆子ちゃんは本当に小さくなって籠にすっぽりと収まった

これでやっと先に進めそうだ

34話 鬼との遭遇→←32話 血の海



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セブンス・エイカン(プロフ) - へまとふぃりぃあさん» あはははは.....そうなんです、実はそうなんですよね。夢主ちゃんかなりヤバイですよね!!でも大丈夫、優しくなります。そうです優しくなるんです。(震え) (2020年10月23日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
へまとふぃりぃあ - 私は気がついてしまいました…夢主の方が序盤の鬼よりも人を殺しているのでは と、言うことを (2020年10月23日 21時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - 作ってあるので入ってみてくださいパスワードは後で言います (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kh199809182/ (2020年3月13日 8時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーキャット(プロフ) - セブンス・エイカンさん» はいそんな感じですえっとキャラクターでネズコちゃんも一緒にいるってことになってます本当は箱の中にいますけど夜しか出ない感じです (2020年3月13日 7時) (レス) id: aed0ea54d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2019年9月10日 23時

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